Nintendo Switch 2は、従来のゲーム体験をさらに進化させる新機能を数多く搭載して登場しました。その中でも特に注目されているのが、今回ご紹介する「ゲームチャット」機能です。
これまでの任天堂ハードでは、オンラインでのボイスチャットはスマホアプリ「Nintendo Switch Online」を使う必要があり、友達と直接ゲーム内で会話するには少々手間がかかっていました。
特に「スマホと本体を同時に使うのが面倒」「グループプレイに不向き」という声も多く、他のプラットフォームと比較しても、リアルタイムコミュニケーションの面ではやや遅れを取っていたのが現実です。
そんな中、Switch2で新たに登場した「ゲームチャット」機能は、まさにその課題を解決するための革新的な機能本体だけで最大12人のボイスチャットが可能になり、さらに最大4人での画面共有や、ビデオチャット(顔出し)にも対応しています。
まるでZoomやDiscordのような体験が、ゲーム機単体で完結できるのです。
この記事では、実際にこの「ゲームチャット」機能を使ってみた筆者が、その使い心地・便利さ・気になった点などを徹底的にレビュー。
オンラインでの協力プレイやフレンドとの雑談がもっと楽しくなるこの機能のメリットとデメリットを、ユーザー目線で分かりやすく解説していきます。
- Switch 2の新機能「ゲームチャット」とは?
- 感じた課題点・デメリット
- 今後に期待したい改善点

今回の記事では、Switch2限定「ゲームチャット」機能のメリット・デメリットについて解説しているよ!
メリット:一緒に遊ぶ楽しさがアップ!画面共有&顔出しの面白さ

Switch 2の「ゲームチャット」機能で最も大きな魅力は、ゲームの楽しさを「リアルに共有できる」ことです。
これまで、オンラインプレイ中は音声だけでコミュニケーションを取るのが主流でしたが、Switch 2では画面共有や顔出しのビデオチャットが可能になり、まるで友達の部屋に集まって一緒に遊んでいるような感覚が味わえます。
たとえば、『マリオカート ワールド』で自分が投げたこうらが友達に命中した瞬間、その友達が思わず叫んだり、顔をしかめたりするリアクションが画面越しにリアルタイムで見えるのは、これまでになかった新鮮な体験です。
ゲームそのものだけでなく、プレイヤーの反応を含めて遊びが盛り上がるのが大きなポイントです。
また、最大4人までの画面共有に対応しているため、別のゲームを遊んでいるフレンドのプレイ画面を見ながら雑談したり、プレイのコツを教え合ったりすることも可能。
視聴だけのモードもあるため、「今日は見るだけ」「プレイを見守るだけ」といった楽しみ方もでき、遊び方の幅が大きく広がります。
さらに、別売りのSwitch 2専用カメラを接続することで、顔出しビデオチャットにも対応。
とくに『スーパーマリオパーティ スマイルDX』のようなパーティー系タイトルでは、キャラクターの吹き出しの中にプレイヤーの顔が表示されるユニークな演出もあり、まさに「笑顔で盛り上がる」体験が実現しています。
UI(ユーザーインターフェース)にも工夫があり、ZoomやMicrosoft Teamsに慣れている人ならすぐに馴染めるシンプルで直感的な操作性が採用されています。
カメラのオン/オフ、マイクのミュート、表示レイアウトの切り替えなどもワンタッチで可能。
ゲーム初心者や子どもでも安心して使える設計になっており、家族での利用にも最適です。
主なメリット
- ゲーム画面のリアルタイム共有(最大4人)
- ボイスチャット対応(最大12人)
- 別売りカメラで顔出しチャットも可能
- 『スーパーマリオパーティ』などでは、キャラ横にプレイヤーの顔が吹き出しのように表示される遊び心も
デメリット:音質・画質・混線…「カオスな使い心地」

一方で、実際にSwitch 2の「ゲームチャット」機能を使ってみると、まだまだ発展途上だと感じる部分も少なくありません。
とくに気になったのが、音声と映像の安定性の低さです。
実際に筆者が4人で『マリオカート ワールド』をプレイしながらゲームチャットを使用したところ、複数人が同時に話すと声がかぶる、マイク音が割れる、ノイズが入るなど、音声面でのトラブルが多発。
まるで「わちゃわちゃとした飲み会のボイスチャット」のような、カオスな空間になってしまいました。
また、別売りの顔出しカメラの画質もそれほど高くなく、ややぼやけた映像になることも多い印象です。
特に夜間のプレイや、部屋の明るさが足りない場合は、顔が暗く映ったり、画面全体が粗く感じられることがあり、臨場感が台無しになってしまうことも。
さらに問題なのが、通信環境の影響を受けやすい点です。
Switch 2のWi-Fi接続が不安定な場面では、相手の音声が途切れたり、画面共有が一時停止するなどの不具合も。
高画質ビデオチャットやリアルタイム画面共有を快適に使うには、高速かつ安定したインターネット環境が必要不可欠です。
加えて、ゲームチャットの使用は基本的にテレビにドック接続した状態が前提になっている点にも注意が必要です。
テーブルモードや携帯モードでも使えなくはないものの、画面が小さい・スタンドが不安定・カメラの位置調整が難しいなど、かなり使い勝手が悪くなる印象。
外出先やベッドで寝転びながら、というカジュアルなスタイルでは使いにくい場面も多いです。
主なデメリット
- ゲーム画面のリアルタイム共有(最大4人)
- ボイスチャット対応(最大12人)
- 別売りカメラで顔出しチャットも可能
- 『スーパーマリオパーティ』などでは、キャラ横にプレイヤーの顔が吹き出しのように表示される遊び心も
今後に期待したい改善点

Switch 2の「ゲームチャット」は、発想としては非常に斬新で、ゲーム体験に新たな価値をもたらす可能性を秘めています。
とくに、「ゲームをしながら、顔を見て、リアルタイムに盛り上がる」という体験は、これまでの任天堂ハードでは得られなかったもの。家族や友人と“笑いながら遊ぶ”ための仕掛けとしては、理想的な第一歩だと言えるでしょう。
ただし、現時点では、ソフトウェアの野心に対してハードウェアが追いついていないという印象も否めません。
特に、任天堂純正の専用カメラは画質・反応速度の両面でやや物足りず、「これならスマホの前面カメラのほうが優秀では?」と感じてしまう場面もあります。
ユーザーの中には、「PC用の安価なWebカメラで十分」という声も少なくなく、純正アクセサリとしては説得力がもう一歩足りない状況です。
また、UIに関しても「ZoomやTeamsを模している」とは言われていますが、まだ操作のもたつきや設定の自由度の低さも目立ちます。
マイク音量の個別調整ができない、ビデオレイアウトを細かく変更できない、通知のオンオフ設定が乏しいなど、痒いところに手が届かない仕様も気になるところです。
改善に期待したいポイント
- サードパーティ製の高性能カメラやマイクへの対応:ユーザーの機材選択肢を増やすことで、画質・音質の向上が期待できる
- AIノイズキャンセリングや音声自動調整機能の導入:声のかぶりや環境音を軽減し、快適なチャット環境を実現
- 画面レイアウトやUIのカスタマイズ性の向上:プレイヤーが好みに応じてビデオ配置やチャット表示を設定できるように
- 携帯・テーブルモードでの最適化:ドック接続前提の制限を見直し、外出先でも使いやすいよう改善してほしい
まとめ:ゲームチャットはまだ「様子見」だが、未来は明るい
Switch 2に搭載された「ゲームチャット」は、任天堂としては非常に意欲的な新機能です。
ゲームをしながらリアルタイムに会話し、表情を共有できるという体験は、これまでのオンラインプレイにない人と遊ぶ温かみを感じさせてくれました。
ただし、現段階では音質・画質の不安定さや操作性の粗さなど、「本格的に使うには少し厳しい」という課題も多く見られます。
特に、大人数での使用や顔出しを前提としたプレイでは、通信環境やデバイスの性能に左右されやすく、快適な使用感にはまだ一歩届いていない印象です。
それでも、「ゲームで通話するのが当たり前」な時代を見据えた第一歩としては非常に有望。
今後のアップデートでUIの洗練や音声処理の向上、そして高性能カメラへの対応などが進めば、「ゲームチャット」はSwitch 2の目玉機能へと化ける可能性を大いに秘めています。
今はまだ様子見の段階かもしれませんが、将来の進化に期待したい機能であることは間違いありません。
仲間と一緒に笑い合いながら遊ぶ、そんな新しいゲームの楽しみ方が、すぐそこまで来ています。
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