2025年、待望の後継機「Nintendo Switch 2(通称Switch2)」がついに登場しました。
初代Switchが発売されたのは2017年。そこから約8年の歳月を経て、Nintendoはどのような進化を遂げたのでしょうか。
本記事では、Switch2のスペック・機能・操作性・グラフィック性能・バッテリー寿命など、あらゆる面を初代Switchと徹底比較していきます。
プロセッサやメモリ容量といった内部性能はもちろん、携帯モードとTVモードでの表示の違い、ロード時間や操作レスポンスの向上など、「実際の使用感」にも踏み込んで解説します。
また、周辺機器やアクセサリーの進化、新たに追加されたシステム要素についても触れつつ、「乗り換えるべきかどうか」を検討するための材料をお届けします。
これからSwitch2を購入しようと考えている方、あるいは初代Switchとの違いを知りたい方にとって、役立つ比較情報を網羅した内容となっています。
- Nintendo Switch 2の基本スペック(CPU・GPU・メモリ・ディスプレイ解像度など)
- 初代Switchとの性能差・処理速度・快適性の違い
- 携帯モード/TVモードのグラフィックや操作性の変化

今回の記事では、Nintendo Switch 2のスペック・性能を解説しているよ!
基本スペック比較表

項目 | Switch 2 | 初代Switch(OLED含む) |
---|---|---|
発売日 | 2025年6月5日 | 2017年3月3日(OLEDは2021年10月) |
価格 | 約¥49,980/US$449.99(単体)〜バンドル¥509.99〜 | 発売時¥29,980〜OLED¥37,980 |
CPU/GPU | NVIDIA Orin派生(Arm Cortex-A78C) | NVIDIA Tegra X1(Maxwell世代) |
RAM | 9GB LPDDR5 | 3.2GB LPDDR4 |
ストレージ | 256GB UFS、microSD Express対応 | 32GB(OLEDモデルは64GB)、microSD(exFAT) |
ディスプレイ | 7.9″ 1080p LCD、可変120Hz + HDR10 | 6.2″ LCD/7″ OLED、720p(HDモデル) |
TV出力 | 最大4K/60fps、1080p/120fps可変、HDR10 | 1080p/60fps |
バッテリー | 5,220 mAh → 約2〜6.5時間(高性能のため稼働時間は短め) | 4,310 mAh → 約4.5〜9時間 |
本体サイズ | 116×272×13.9 mm(Joy‑Con付) | 102×239×13.9 mm |
重量 | 約401 g(本体)、Joy‑Con装着で約534 g | 約398 g(Joy‑Con含む) |
ワイヤレス機能 | Wi‑Fi 6、Bluetooth、TVモード時有線LAN搭載 | Wi‑Fi 5、Bluetooth 4.1 |
Joy‑Con | 磁力接続、マウス機能、Cボタン、HD振動2、ボタン大型化 | スライド固定、ドリフト問題あり |
新機能 | GameChat/GameShare、カメラ対応 | なし |
ロード速度 | 起動3〜5秒、ゲーム内も半減 | 10〜15秒(冷起動) |
CPU/GPU性能の進化

Switch2では、NVIDIA製の最新カスタムチップ「Tegra T239」を搭載しており、これは初代Switchに搭載されていたTegra X1の実に約10倍のグラフィック性能を誇ると言われています。
Tegra T239は、AmpereアーキテクチャをベースにしたGPUを採用しており、同世代のPCグラフィックカードとも似た設計思想を持っています。
リアルタイムレイトレーシング対応

リアルなライティング、影の表現、反射などをリアルタイムで描画。
これにより、たとえば水面に建物が映り込んだり、キャラクターの影が自然に地形に沿って動いたりするようになります。
DLSS(Deep Learning Super Sampling)対応

AIによる超解像技術を活用し、低解像度で描画した映像をリアルタイムに高解像度にアップスケール。
処理負荷を抑えつつ、映像の美しさは維持するという、NVIDIAの革新的な技術です。これにより、4K出力でもスムーズな描画が可能になります。
可変リフレッシュレートと最大120fps対応

Switch2は、最大120fpsのフレームレートに対応しており、描画が非常に滑らか。
格闘ゲームやFPSのようなシビアな操作が要求されるジャンルで、プレイ体験が劇的に向上しています。
ゲーム体験とロード時間の改善

Switch2は、見た目や操作性の進化にとどまらず、ゲーム体験そのものを大きく変える「内側」の進化も遂げています。その最たる例が、ロード時間の短縮とグラフィック処理能力の向上です。
まず、Switch2では本体内蔵のストレージが高速SSD相当の性能を持つことで、ゲームデータの読み出しスピードが劇的に向上。
従来のSwitchでは、ゲームを立ち上げる際やエリア移動時などに数秒〜十数秒の読み込み時間が発生していた場面でも、Switch2ではそれがほぼ瞬時に。
たとえば『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のような広大なオープンワールド作品でも、ファストトラベルやワープ時のロード時間が体感で半分以下になる場面もあるようです。
さらに、CPUとGPUの大幅なスペックアップにより、単に速くなるだけでなく、ゲームプレイ全体がより滑らかで没入感のあるものになっています。
Switch2では可変リフレッシュレート(最大120fps)に対応しており、従来の最大60fpsから倍増。
アクションゲームやシューティングゲームにおいては、より繊細な動きまで目で追えるようになり、eSportsタイトルのプレイヤーにとっても大きなアドバンテージとなるでしょう。
グラフィック面では、DLSS 3.0によるAI超解像技術が搭載されており、GPUに負担をかけずに高精細な映像表現が可能に。
この技術により、720p程度でレンダリングした映像を1080pや4K相当までリアルタイムにアップスケール。
結果、負荷を抑えつつ高画質を両立できるようになっています。背景の細部、キャラクターの表情、天候の変化など、これまでよりもはるかに美しく表現され、まるでゲームの世界に「入っている」かのような臨場感を味わえます。
また、Switch2はHDR(ハイダイナミックレンジ)表示にも対応しており、明暗の階調表現がよりリアルに。
たとえば、夜の街並みでは明るいネオンが映え、影の部分も潰れることなく繊細に描写されるなど、ゲームの雰囲気そのものが変わって感じられるでしょう。
このように、Switch2は単なる「次世代機」ではなく、プレイすること自体が快適になり、ゲームに没入できる体験そのものを進化させた一台と言えます。
ロードを待つ時間が減り、操作は滑らかに、映像は美麗に。
ゲームプレイに集中できる環境が整ったことで、従来では味わえなかった次元の違う没入感が、多くのユーザーを魅了していくはずです。
携帯モードとTVモードのビジュアル比較

Nintendo Switchシリーズ最大の魅力のひとつが、「家でも外でもプレイできる」ハイブリッドな遊び方。
その特徴はSwitch2でさらに進化し、携帯モードとTVモードのどちらも妥協のないビジュアル表現を実現しています。
携帯モード:手のひらで感じる次世代グラフィックス
まず携帯モードでは、Switch2に搭載された7インチの有機ELディスプレイが大きなポイント。従来の液晶画面よりも黒が引き締まり、色彩も格段に鮮やか。
特に『スプラトゥーン』や『マリオカート』のような色彩豊かなゲームでは、その違いが一目瞭然です。
発色の良さだけでなく、解像度の向上(推定1080pまで対応)とリフレッシュレートの向上(最大90Hz対応)により、滑らかでシャープな映像が実現されています。
たとえば、『ゼルダの伝説』のような広大なフィールドでは、草木の揺れや水面の反射などの繊細な描写も携帯モードでそのまま体感可能。
また、持ち運び時の省電力にも配慮されており、DLSSのようなAI補完技術によって描画負荷を抑えつつ高画質をキープすることが可能です。
これにより、外出先でも家庭用据え置き機に引けを取らないビジュアルが楽しめます。
TVモード:大画面で解き放たれる没入感
一方でTVモードに切り替えると、そのポテンシャルがさらに解き放たれます。
Switch2ではHDMI出力時に最大4K解像度(DLSSによるアップスケーリング)に対応し、リビングの大画面テレビでプレイした際の没入感は圧巻。
特に、ダイナミックレンジ(HDR)対応により、光と影の表現が格段にリアルになり、夜の街並み、焚き火のゆらめき、爆発の光がまるで本物のように感じられます。
FPS系やアクションゲームでは、TVモード時に最大120fpsの高フレームレート出力が活きてきます。
反応の速さ、視認性の高さはプレイ精度に直結するため、eSports志向のユーザーやストイックなゲーマーにとっても大きなアドバンテージとなるでしょう。
また、TVモードでは本体の冷却性能が最大限発揮されることで、長時間のプレイでも安定したパフォーマンスを保ちます。
複雑な演出や大量の敵が画面に登場するような場面でも、フレーム落ちせず快適に動作。
その安定感はまさに「次世代機」と呼ぶにふさわしいレベルです。
どちらを選んでも「妥協のない」ビジュアル
Switch2の携帯モードとTVモードの違いは、「画質の優劣」ではなく、「使うシーンに最適化されたビジュアル体験」と言えます。
たとえば、通勤中やカフェで軽くプレイしたいときは携帯モードで手軽に。
週末はTVモードで腰を据えて没入。そんなふうに、シーンに応じて自由に選べる柔軟性と、それぞれのモードが持つ高い完成度がSwitch2の最大の魅力です。
一昔前は「持ち運べるけど画質は我慢」が常識だった時代から、Switch2は「持ち運んでも、据え置いても美しい」という新しい常識を作り出したのです。
バッテリー持続時間のリアル

Switch2の性能は確実に向上しました。4K対応、DLSSによるAI補完、より高いフレームレート…。
しかし、その代償として無視できないのがバッテリー持続時間の問題です。
理論値 vs 現実:最大9時間は本当か?
任天堂の公式発表では、Switch2のバッテリー持続時間は「約4.5〜9時間」とされています。
これは前世代機の有機ELモデル(約4.5〜9時間)とほぼ同等の数値。
しかし、実際の使用環境ではその「最大9時間」に届くケースはかなり限られています。
使用状況 | バッテリー持続時間(目安) |
---|---|
軽い2Dゲーム(ドット絵など) | 約7〜9時間 |
『マリオカート8DX』携帯モード(中画質) | 約5〜6時間 |
『ゼルダの伝説TotK』携帯モード(高画質) | 約3.5〜4.5時間 |
DLSSオン&高フレームレートゲーム | 約3〜4時間 |
Wi-Fi接続+明るさMAX+音量大 | 約2.5〜3.5時間 |
Switch2では、パフォーマンス向上のためにSoC(システムオンチップ)が強化され、内部の動作クロックも向上しています。
このため高負荷のゲームプレイ中は、バッテリーの消耗が加速します。
一方で、NVIDIAの省電力設計やDLSS技術によって効率的に処理を分散しており、性能の割に持ちは良いという声も多く見られます。
特に2Dインディーゲームや旧作タイトルでは、消費電力が抑えられる傾向にあります。
Switch2はスリープモードの最適化も進み、一晩置いても数%しか減らないといった報告も多いです。
スタンバイからの復帰も非常に速く、ちょっとした空き時間にすぐ再開できるのは大きな利点です。
長時間の外出や旅行先でプレイするなら、PD対応(USB Power Delivery)のモバイルバッテリーを用意しておくのが現実的です。
30W以上の急速充電対応モデルなら、1〜1.5時間程度で60〜70%程度まで回復できます。
また、USB-C端子での充電に完全対応しているため、スマホやノートPCと充電機器を兼用できるのもSwitch2ならではの便利さです。
機能とアクセサリー進化まとめ
Switch2は、グラフィック性能や画面の進化だけでなく、操作性・接続性・周辺機器の面でも着実に進化しています。
ここでは、前世代との違いを一目で把握できるよう、機能とアクセサリーの進化ポイントを総まとめします。
機能面の進化ポイント
項目 | Switch(初代/有機EL) | Switch2 | コメント |
---|---|---|---|
本体ストレージ | 32GB / 64GB | 256GB | ダウンロード派にも安心の容量アップ |
Bluetoothオーディオ対応 | △(アップデートで追加) | ◯(低遅延モードあり) | レイテンシ改善で快適な無線イヤホン体験 |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 5(ac) | Wi-Fi 6対応 | 高速通信&安定性向上 |
本体ディスプレイ | 6.2 / 7.0インチ(有機EL) | 8インチ有機EL(4K TV出力可) | 発色と応答速度が大幅改善 |
サウンド | ステレオ(有機ELで改善) | 高音質スピーカー搭載 | 音の立体感がよりクリアに |
HD振動(Haptic) | ◯ | ◯(新世代振動モーター) | より繊細なフィードバックが可能に |
アクセサリー・周辺機器の進化
Switch2では本体の性能だけでなく、対応アクセサリーや周辺機器も着実に進化しています。
新型Joy-Conや改良されたProコントローラー、持ち運びを快適にするケース類など、ゲーム体験をサポートする周辺機器が充実してきました。
とはいえ、「どれを選べばいいの?」という方も多いはず。
アクセサリー・周辺機器については、こちらの記事で紹介しているのでこちらを参考にしてください。
ぜひ参考にして、自分にぴったりのアイテムを見つけてみてください!
互換性:旧モデルとのつながりは?
項目 | 互換性 |
---|---|
Switch用ゲームカートリッジ | ◯(すべて対応) |
ダウンロードソフト | ◯(同アカウントで共有可) |
Proコン/旧Joy-Con | ◯(一部制限あり) |
旧ドック/充電器 | △(動作はするが性能発揮せず) |
まとめ
Switch2は、グラフィック性能やロード時間の大幅な改善により、これまでのSwitchとは一線を画すゲーム体験を提供しています。
特に、携帯モードとTVモードの両方で高品質な映像を楽しめる点や、快適なロード時間は、従来の「待つストレス」を感じさせない快適なプレイ感を実現しています。
また、新たな周辺機器やアクセサリーも充実し、ゲーマーそれぞれのスタイルに合わせた拡張性が魅力です。
ゲームだけでなく、デバイスそのものの完成度が一段と高まり、「次世代のポータブルゲーム機」としての地位を確立したと言えるでしょう。
一方で、バッテリーの持ちやサイズ感については、従来モデルと大きな変化がない部分もあり、「買い替えのタイミングをどうするか」については、自分の遊び方と相談する必要があります。
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