「友達とマイクラを遊ぶためにサーバーを立てたいけど、どの方法が一番いいの?」
そんな疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。
自宅サーバーやレンタルサーバーといった選択肢がありますが、安定性と自由度を両立できるのが「VPS(仮想専用サーバー)」です。
VPSなら、ハードの購入や自宅での常時稼働を気にせず、必要なスペックだけを借りてマイクラサーバーを構築できます。
さらに、管理者権限を持てるため、MODの導入やメモリ調整など自由なカスタマイズが可能。本格的にマルチプレイを楽しみたい人にとって最適な環境といえるでしょう。
この記事では、「VPSとは何か」「メリット・デメリット」「おすすめのVPSサービス」「サーバー構築の手順」までわかりやすく解説します。
これを読めば、自分に合ったマイクラサーバーの構築方法が明確になるはずです。
- マイクラサーバーにおける VPSの仕組みと特徴
- VPSを利用するメリットとデメリット
- マイクラにおすすめのVPSサービスの選び方
- VPSでマイクラサーバーを構築する 基本手順
- 安定して快適にサーバーを運営するためのコツ

今回の記事ではマイクラサーバー(VPS)についてご紹介していくよ!
マイクラサーバーにおけるVPSとは?

マインクラフトのマルチプレイを楽しむためには、複数のプレイヤーが同時に接続できる「サーバー」が必要です。
その運営方法には大きく分けて3種類あり、自宅PCをサーバー化する方法・レンタルサーバーを使う方法・VPSを利用する方法があります。
その中でも近年人気を集めているのが「VPS(Virtual Private Server:仮想専用サーバー)」です。
VPSとは、1台の物理サーバーを複数のユーザーで共有しつつ、それぞれが独立した専用サーバーのように利用できる仕組みを指します。
通常のレンタルサーバー(共有サーバー)は、1つのサーバー環境を全ユーザーが共用するため自由度が制限されますが、VPSはユーザーごとに独立した環境が割り当てられるため、root権限(管理者権限)を使って自由にサーバーをカスタマイズできます。
この仕組みを利用することで、マイクラサーバーの運営者は以下のような利点を得られます。
つまり「VPSを使ったマイクラサーバー」とは、レンタルした仮想専用サーバー上にMinecraftサーバーを構築し、仲間やコミュニティのプレイヤーが安心して遊べるマルチプレイ環境を提供する方法のことを指します。
自宅サーバーと比べると安定性が高く、レンタルサーバーと比べると自由度が高い。
この両者の良いとこ取りができるのがVPSの魅力です。
VPSを使うメリット

マイクラサーバーを構築する方法は、自宅サーバーや一般的なレンタルサーバー(共有サーバー)などいくつかありますが、その中でVPSを利用する最大のメリットは「自由度の高さ」と「安定性」にあります。以下では具体的にその利点を見ていきましょう。
サーバー性能を自由に選べる
VPSはプランによってCPUやメモリ、ストレージ容量を柔軟に選択できます。
プレイヤー数が少なければ低価格のプラン、大規模サーバーを運営する場合は高性能プランといったように、ニーズに合わせてスケーリングできる点は大きな強みです。
さらに、契約後にプランをアップグレードすることもできるため、少人数から始めて徐々にサーバーを拡張する運営スタイルにも適しています。
24時間安定稼働できる
自宅PCをサーバー化した場合、常に電源を入れておく必要があり、停電やネット回線のトラブルに弱いのが欠点です。
一方でVPSはデータセンター内の安定した設備で運用されるため、24時間365日サーバーを稼働させることが可能です。
加えて、回線速度も安定しているため、遅延やラグの少ない快適なプレイ環境を提供できます。
コストパフォーマンスが高い
専用サーバーを借りると月額1万円以上かかる場合も多いですが、VPSなら月額500円~2,000円程度から利用できるプランがあります。
少人数で遊ぶなら低コストで始められますし、大規模な運営でも専用サーバーよりリーズナブルに構築できるケースがほとんどです。
「自由度」と「コスト」のバランスが良いのがVPSの魅力です。
セキュリティやバックアップ環境も整えやすい
VPSでは、ファイアウォールの設定や定期バックアップを自分で設定できます。
共有レンタルサーバーでは提供側のセキュリティに依存しますが、VPSなら自分でセキュリティポリシーを決められるため、外部からの攻撃対策を強化したり、バックアップを自動化して万一のデータ消失に備えることも可能です。
VPSを使うデメリット・注意点
VPSはマイクラサーバー運営において非常に柔軟で便利な選択肢ですが、必ずしも万能ではありません。
特に初心者や技術知識が少ない人にとっては注意すべき点が多いのも事実です。ここではデメリットや留意点を詳しく見ていきましょう。
サーバー構築に技術知識が必要
VPSは自由度が高い反面、サーバーの設定をすべて自分で行う必要があるため、Linuxの基本操作やネットワーク設定に慣れていない人にはハードルが高いです。
例えば、Javaのインストール、マイクラサーバーの実行ファイルの配置、ポート開放、ファイアウォール設定など、初期設定だけでも学習コストがかかります。
誤った設定をするとサーバーが起動しなかったり、外部からアクセスできなかったりするケースもあります。
セキュリティ管理を自分で行う必要がある
VPSは自分が管理者権限を持つため、セキュリティ対策も自分で施さなければなりません。
パスワードの強化やSSH接続設定、ファイアウォールの設定を怠ると、不正アクセスのリスクが高まります。
また、DDoS攻撃やブルートフォース攻撃に備えるには、知識と準備が欠かせません。
共有レンタルサーバーのように「提供元に任せる」という安心感はなく、自己責任で守る必要があるのがデメリットです。
運営や管理に手間がかかる
自宅サーバーほどではないにせよ、VPSを使う場合は定期的なメンテナンスやアップデートが必要です。
OSやソフトウェアのセキュリティパッチを適用しないと脆弱性が残り、サーバーが乗っ取られる可能性もあります。
さらに、バックアップの設定も自分で行わなければならず、障害発生時にはサーバー復旧まで自力で対応しなければなりません。
コストが完全に無料ではない
VPSは安価に利用できますが、完全無料ではなく月額料金がかかる点に注意しましょう。
共有サーバーのように「数百円でWebサイトと共用」という形ではなく、最低でも500円~数千円のランニングコストが発生します。
長期間運営すると累積コストも無視できないため、予算を考慮した計画的な運用が必要です。
トラブル発生時にサポートが限定的
VPS事業者の多くは「サーバーが正常に動く環境を提供する」ことに責任を持ちますが、マイクラサーバーの設定や運営方法まではサポート対象外です。
そのため、トラブルが起きたときは自分で解決策を調べる必要があります。
フォーラムやドキュメント、コミュニティの情報を活用できる人なら問題ありませんが、初心者には敷居が高い場合があります。
知識があれば大きなメリットを享受できますが、初心者は学習コストやセキュリティ管理の重要性を理解してから導入することが大切です。
マイクラにおすすめのVPSサービス
マインクラフトサーバーを安定して運営するためには、安定性・コスト・サポート体制が揃ったVPSを選ぶことが重要です。
ここでは特にマイクラ用途で利用者が多い3つのサービスを解説します。
ConoHa VPS(GMOインターネット)
国内プレイヤーに一番人気のVPSサービスです。マイクラ専用のテンプレートが用意されているため、初心者でも数クリックでサーバーを立ち上げられるのが大きな魅力です。
項目 | 詳細 |
---|---|
料金 | 月額970円~(1GBプラン) |
特徴 | ●マイクラ専用テンプレートあり(Java版・統合版対応) ●SSD標準搭載で高速 ●1時間単位の従量課金に対応 → 短期利用やテストにも便利。 |

初期設定の難しさを解消できるので、VPS初心者や学習目的のユーザーに最適。少人数でのプレイなら1GB~2GBで十分運用可能です。
さくらのVPS
老舗の信頼性が高いVPSサービス。長期間の安定運用を考えている人に人気です。スペックを細かく選べるのも特徴。
項目 | 詳細 |
---|---|
料金 | 月額742円~(1Gプラン) |
特徴 | ●日本国内データセンターで安定性抜群 ●OSイメージを選択できる柔軟性 ●長期利用割引あり(年契約でお得) |

サポート体制がしっかりしているため、中級者以上で長期的にマイクラサーバーを運用したい人におすすめ。大人数でのプレイを見越して3GB以上のプランを選ぶ人も多いです。
Xserver VPS
Webサーバーの分野で有名なXserverが提供するVPS。安定性と高速性に強みがあり、マイクラサーバー用にも人気が拡大しています。
項目 | 詳細 |
---|---|
料金 | 月額1,080円~(1GBプラン) |
特徴 | ●高速SSD + 独自チューニングで快適 ●管理画面が分かりやすく初心者でも使いやすい ●サポート対応が丁寧(メール・電話) |

「VPSは初めてだけど、安心して使いたい」という人に向いています。特に安定性重視のマルチプレイサーバーにおすすめ。
VPSでマイクラサーバーを立てる流れ(基本手順)
VPSを使ってマインクラフトサーバーを構築する際の基本的な流れは、大きく分けて以下の5ステップです。
ここでは Java版を想定した一般的な手順 を紹介します。
統合版(Bedrock)の場合も基本は同じですが、ダウンロードするサーバーソフトが異なります。
VPSを契約する
まずはマイクラサーバーを運用するためのVPSを契約します。
VPSにログイン(SSH接続)
契約後に発行されるIPアドレスやログイン情報を使い、ターミナル(Mac/Linux) や Tera Term / PuTTY(Windows) でSSH接続します。
ssh root@xxx.xxx.xxx.xxx
ログインできれば、サーバーに直接コマンドを入力できる状態になります。
必要な環境を整える
マイクラサーバーを動かすには、Java環境が必要です。
sudo apt update
sudo apt install openjdk-17-jre-headless
※バージョンはマイクラに対応したJavaを選ぶこと
マイクラ公式サーバーソフトを導入
マインクラフト公式サイトからサーバーソフト(.jarファイル)をダウンロードします。
wget https://launcher.mojang.com/v1/objects/xxxx/server.jar -O minecraft_server.jar
次に、初回起動でEULAに同意します。
java -Xmx2G -Xms1G -jar minecraft_server.jar nogui
メモリ割り当てはVPSプランに合わせて調整
eula.txtが生成されるので、eula=falseをeula=trueに変更。
ポート開放と接続テスト
マイクラサーバーは通常ポート25565を使用します。
VPS側のファイアウォール設定でポートを開放し、クライアント(Minecraft)から接続テストを行います。
まとめ|VPSは自由度とコスパを両立した選択肢
マイクラサーバーを運営する方法はいくつかありますが、自由度・コスト・安定性のバランスを取れるのがVPSです。
自宅サーバーのようにハードウェアの維持や24時間稼働を気にする必要がなく、クラウド上で安定して動作する一方で、共有レンタルサーバーと違って管理者権限を持てるため、MODやプラグインの導入、メモリ割り当ての調整など柔軟なカスタマイズが可能です。
もちろん、初期設定やセキュリティ管理など自分で対応すべき部分はありますが、それを乗り越えれば「自分だけの快適なマイクラ環境」を構築できるのがVPSの大きな魅力です。
少人数のフレンドサーバーから中規模のコミュニティ運営まで幅広く対応でき、必要に応じてプランを拡張できる柔軟性も強みといえるでしょう。
これから本格的にマルチプレイを楽しみたい人や、自分好みにサーバーをカスタマイズしてみたい人には、VPSはまさに自由度とコスパを両立した最適な選択肢です。
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