マイクラサーバーを立てるとき、「SSDの容量ってどれくらい必要?」と疑問に思ったことはありませんか?
最初は少人数で遊ぶつもりでも、MODを入れたり、ワールドが広がったり、バックアップを取るようになったりすると、あっという間にSSDがパンパンになることも少なくありません。
容量が不足すれば、セーブ失敗・ラグ・起動不能・バックアップエラーなど、さまざまなトラブルが起こり得ます。
快適なマルチプレイ環境を守るためには、運用スタイルに合った適切なSSD容量の確保が不可欠です。
この記事では、以下のような疑問に答えながら、マイクラサーバーに最適なSSD容量の目安や構成例をわかりやすく解説していきます。
- マイクラサーバーにSSDが必要な理由とHDDとの違い
- プレイ人数別・MOD導入別にみるSSD容量の目安
- バックアップやログによる見落としがちな容量消費の実態
- SSD容量が不足したときに起こる具体的なトラブル例
- ケース別に見るおすすめのSSD構成と選び方

今回の記事ではマイクラサーバーに必要なSSD容量ついてご紹介していくよ!
マイクラサーバーにSSDはなぜ必要?HDDではダメなの?

マイクラサーバーを構築する際、「とりあえず安いHDDでいいんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、HDDとSSDではデータの読み書き速度に大きな差があり、特にマイクラサーバーではこの違いが顕著に現れます。
HDD(ハードディスク)は物理的なディスクを回転させてデータを読み書きする構造のため、アクセス速度が遅く、同時処理が苦手です。
一方、SSD(ソリッドステートドライブ)はフラッシュメモリを使用しており、ランダムアクセスの速度が圧倒的に速く、読み書きが高速で安定しています。
これらの動作がHDDだとカクついたり、読み込みに時間がかかったり、最悪クラッシュしたりする可能性があります。
マインクラフトのワールドデータは「チャンク単位」で細かく分割されて保存されており、プレイヤーの移動に応じてランダムに複数のファイルを同時に読み書きします。
これはまさにSSDが得意とする処理であり、HDDはこうした細かいアクセスを非常に苦手とします。
また、MODやプラグインを導入しているサーバーでは、設定ファイルやログ、セーブデータが頻繁に書き換えられるため、さらに高速なストレージが求められるのです。
たとえ「友達数人と遊ぶだけ」の小規模サーバーであっても、SSDにしておくことでサーバーの起動が早く、プレイも快適になります。
これがMODを入れたり、複数ワールドを管理したりするような中〜大規模運営になると、HDDではまともに動かないレベルになることも珍しくありません。
プレイ人数別に見るSSD容量の目安

マイクラサーバーにおけるSSD容量は、「人数が増えれば増えるほど必要になる」と思われがちですが、実は単純な人数以上に、ワールドの広がりやプレイスタイルが容量に影響します。
ここでは、人数ごとのざっくりとした容量目安と、その理由を解説します。
1〜5人の小規模プレイ:20GB〜30GB前後が目安
友達数人で遊ぶ程度の小規模サーバーであれば、OS+マイクラ本体+ワールドデータ含めても30GBもあれば十分です。
プラグインや軽量MODを少し導入するくらいであれば、そこまで容量を圧迫することはありません。
ただし、バックアップを頻繁に取る場合やネザー・ジ・エンドを同時に生成している場合は、もう少し余裕を見ておくと安心です。
6〜15人の中規模サーバー:50GB〜80GB以上推奨
この規模になると、同時接続が多くなることでチャンクの読み書きも活発になり、サーバーへの負荷も増します。
また、プレイヤーそれぞれが遠くに移動し、マップがどんどん広がっていくため、ワールドデータがかなり大きくなる傾向にあります。
さらに、MODやプラグインを導入している場合は、その設定ファイルや追加要素(ブロック・アイテムデータ)も容量に影響するため、最初から80GB程度を想定したプラン選びがおすすめです。
20人以上の大規模・常時公開サーバー:100GB〜200GB以上を確保
常時稼働で不特定多数が参加する公開サーバーでは、バックアップデータ・ログ・セーブファイル・複数ワールドといった膨大なファイルが日々生成されます。
加えて、PvPや経済プラグイン、スコアボード、カスタムデータパックなども保存対象になり、HDDよりSSDでの余裕あるストレージが必須です。
この規模になると、100GB未満ではすぐに圧迫されるため、最初から200GB程度のSSDを選び、定期的に不要データを整理する運用が求められます。
人数だけでなく「ワールドの広がり」も容量を決める
実は、プレイ人数よりも重要なのが「ワールドがどれくらい生成されているか」という点です。
サーバー内で広範囲を探索したり、ネザーやジ・エンドを頻繁に行き来していると、使っているプレイヤー数以上にデータ量は増えます。
また、長期間の運用でログファイルや一時キャッシュも増えるため、「今のプレイ人数」ではなく「将来のプレイ範囲や運用形態」を見越して容量を決めるのが理想です。
プレイ人数 | 推奨SSD容量 | 備考 |
---|---|---|
1〜5人 | 20GB〜30GB | ローカル・友達プレイ向け |
6〜15人 | 50GB〜80GB | 軽量MOD・軽度な公開サーバー向け |
20人以上 | 100GB〜200GB | 公開・PvP・MODサーバー向け(要バックアップ対策) |
- 人数よりもワールドの広がり、MODの有無、バックアップ頻度に注意
- 最低でも20〜30GBは必須、サーバーを長く運用するなら+αの余裕が必要
MOD導入・複数ワールドで必要な容量はどう変わる?
マインクラフトを遊び尽くすうえで、MODや複数ワールドの導入は定番のカスタマイズ手法です。
しかし、こうした拡張要素はサーバーにとっては大きな負荷となり、SSDの容量消費にも直結する要因になります。
ここでは、どのような場合にSSDの使用量が大きく増えるのか、具体的なケースを挙げながら解説します。
MODを導入するとファイルサイズは一気に膨らむ
MOD(ForgeやFabric対応)を導入すると、新しいブロック・アイテム・MOB・構造物・システムが追加されるため、それに伴いワールドデータやキャッシュのサイズも増加します。
こういったMODを複数導入していると、MODなし環境の2〜5倍以上の容量消費は普通に発生します。
複数ワールド構成(例:ネザー・エンド・PvPワールド)も容量に直結
サーバーで以下のような複数ワールドを管理している場合、それぞれに個別のチャンクデータ・プレイヤーデータ・設定ファイルが保存されるため、容量の使い方が倍々ゲームで増えていきます。
- オーバーワールド(通常世界)
- ネザー(DIM-1)
- ジ・エンド(DIM1)
- サブワールド(例:PvP専用、経済都市、探索専用ワールドなど)
とくにBungeeCordやMultiverse系のプラグインを使って複数のワールドを切り替えて遊ぶ構成の場合、それぞれのワールドデータが数GBずつ蓄積されていきます。
ワールドが広がれば広がるほど、チャンクデータも肥大化
MODとワールドの組み合わせによっては、1つのチャンクに保存されるデータ量も増加します。
特に工業MODを導入している場合、稼働中のマシンや配線、液体などの情報も保存対象になるため、チャンクごとの容量が通常の2〜3倍になることもあります。
結果として、たとえば5人プレイでも、MODあり+広範囲の探索+複数ワールドの条件が揃うと、SSD100GBあっても不足するケースが出てきます。
構成 | 推奨容量 | 備考 |
---|---|---|
軽量MODのみ、1ワールド | 30〜50GB | Biomes O’ Plenty程度までならOK |
中規模MOD+複数ワールド | 80〜120GB | ネザー・エンド・PvPなど |
大型MODパック+5ワールド以上 | 150GB〜200GB以上 | FTB系・Create系・工業特化など |
バックアップやログも忘れるな!見落としがちな容量消費
マイクラサーバーのSSD容量といえば、「ワールドデータ」や「MODファイル」が真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、それだけでは不十分です。
実は、多くの運営者が見落としがちなのが、バックアップファイルと各種ログの蓄積による容量消費です。
これらは放置していると、ジワジワとSSDを圧迫し、気づいた時には動作不良や保存失敗を引き起こすこともあります。
多くのサーバー管理者が導入している「自動バックアップ」機能は、ワールドや設定ファイルを定期的に保存してくれる便利な仕組みです。
しかし、バックアップ対象にワールド全体やMOD構成を含めている場合、1回のバックアップで数GBに達することもあります。
また、マイクラサーバーはプレイヤーの行動、エラー情報、プラグインの出力などをログファイル(logs/)やクラッシュレポート(crash-reports/)として毎回保存します。
最初は数MBでも、数か月運営していれば数GB規模になることも珍しくありません。
特にエラーが頻発していたり、詳細なデバッグログを出力している場合は、想像以上に容量を消費します。
一部のMODやプラグインは、キャッシュや一時ファイル(temp)をサーバー起動時に自動生成します。
これもログ同様に蓄積しやすく、特にマップ表示系MODや外部API連携を行うプラグインは、画像データやデータベースを大量に作成するケースがあります。
消費対象 | 内容 | 対策 |
---|---|---|
バックアップ | ワールド・設定の複製 | 保存数制限、自動削除、分割保存 |
ログ・レポート | プレイ記録・エラー出力 | 定期削除、出力レベルの調整 |
キャッシュ・一時ファイル | 一時的に生成される動作ファイル | MOD・プラグインの動作を確認し、定期クリア |
「使ってないのに容量だけが減っていく」原因の多くは、この見落とされがちなファイルたちです。
おすすめのSSD容量と構成例【ケース別に紹介】
SSD容量は「とりあえず大きければOK」というものではなく、自分のサーバー規模・目的・運用スタイルに合った構成を選ぶことが重要です。
ここでは、マイクラサーバー運営によくあるパターンを3つに分けて、それぞれに最適なSSD容量の目安を紹介します。
友達と遊ぶ小規模サーバー(1〜5人)
おすすめ容量:20GB〜30GB程度
ローカルPCや安価なVPSを使って、仲間うちで遊ぶ小規模マルチサーバーの場合、OS+マイクラ+ワールドのデータ量はごく小さく、SSD 30GB前後で十分対応可能です。
ネザーやエンドも使いながら、バニラに近い環境であれば容量の心配はほぼありません。
ワールドを広げすぎたり、バックアップを多重に保存すると圧迫しやすいので注意
中規模サーバー+MOD導入(5〜15人)
おすすめ容量:50GB〜80GB程度
プレイヤー数が増え、かつMODを導入した構成ではワールドサイズやデータの読み書き頻度が跳ね上がるため、SSDの容量も多めに確保しておく必要があります。
特にBiomes O’ Plentyや工業MODなどを使う場合、チャンク1つあたりのデータ量が肥大化しやすいです。
ワールドサイズが想定より広がりやすいため、SSD使用量を定期的にチェックしよう
大規模・公開サーバー(20人以上/配信・イベント向け)
おすすめ容量:100GB〜200GB以上
多数のプレイヤーが参加するパブリックサーバーや、MOD・プラグイン・イベント用ワールドを複数運用する場合は、SSD100GBでは心もとないこともあります。
とくにPvPやエコノミー、ログイン制限、カスタムアイテムなどのシステムを備えていると、保存されるデータ量は指数関数的に増加していきます。
SSDだけでなく、CPU・メモリとのバランス設計も重要(MOD鯖は特に)
サーバータイプ | 推奨SSD容量 | 備考 |
---|---|---|
小規模・バニラ | 20GB〜30GB | 安価な構成でもOK。自動バックアップに注意 |
中規模+MOD | 50GB〜80GB | 複数ワールドやMODに備えて余裕を持たせる |
大規模・公開鯖 | 100GB〜200GB以上 | 高性能SSD+定期クリーンアップが必須 |
SSDは、「足りなくなったら追加」で済む場合もありますが、サーバー停止やデータ破損のリスクを防ぐためにも、最初から余裕のある構成にしておくことが賢明です。
SSD容量が不足するとどうなる?よくあるトラブル例
マイクラサーバーの安定運用において、SSD容量の不足は見逃せない深刻な問題です。
容量が限界に達すると、単なる「重くなる」「読み込みが遅い」といったレベルを超えて、データ消失や起動不能などの致命的なトラブルに繋がることがあります。
ここでは、SSDの空き容量が足りないことで起こりやすい代表的なトラブルを紹介します。
症状 | 原因 | 起こること |
---|---|---|
ワールドの保存失敗 | 自動セーブ中に空き容量ゼロ | 巻き戻し・破損・読み込み不能 |
バックアップ失敗 | コピー先に空きがない | 破損データ、復元不能 |
起動失敗 | 初期展開に失敗 | MODやプラグインが無効化 |
ログ未保存 | 書き出し不可 | エラー調査できず原因不明化 |
サーバー制限 | ストレージ制限オーバー | VPSからの一時停止・警告措置 |
ワールドデータの保存失敗 → セーブが壊れる・巻き戻る
最もよくあるのが、「ワールドのセーブに失敗して、前回の状態に戻ってしまう」現象です。
SSDの残り容量が極端に少ないと、自動セーブや手動保存が途中で止まり、セーブデータが不完全なまま終了してしまうことがあります。
バックアップ処理が途中で止まる or 保存されない
自動バックアップを設定していても、容量不足だとファイルのコピー途中でエラーが発生したり、空のバックアップファイルだけが残ることがあります。
この状態でいざ復元しようとすると、「バックアップデータが壊れていて使えない」という最悪のパターンに陥る可能性もあります。
バックアップが取れているように見えて、実は失敗していたという落とし穴です。
ログ・クラッシュレポートが保存されず、原因調査ができない
容量が限界に達していると、クラッシュした際のログやエラーレポートも保存されなくなります。
これは、問題が起きたときに原因調査ができなくなるという二次的なリスクを生み出します。
結果として、「なぜ落ちたか分からない」「設定をいじっても改善しない」「再発を防げない」という悪循環に陥り、運営者にとって大きなストレスになります。
VPSやレンタルサーバー側で一時停止されることも
一部のVPSやレンタルサーバーでは、ストレージの使用率が100%を超えると、アカウントが一時的に制限されることもあります。
具体的には、「データの新規保存が不可になる」「SSHやFTP接続が強制的に切断される」「管理パネルへのログインすらできなくなる」といった状態になることがあり、早急な対応が必要になります。
まとめ|マイクラサーバーのSSDは「余裕をもって」が基本
マイクラサーバーのSSD容量は、単に「起動すればいい」というレベルではなく、快適さ・安定性・安全性すべてに関わる重要な要素です。
足りなければラグやクラッシュ、セーブ失敗、最悪の場合はサーバーの停止といった深刻なトラブルを引き起こす原因にもなります。
一方で、最初からプレイ人数やMODの規模に応じた適切な容量を確保し、さらにバックアップやログの蓄積を見越して余裕を持った設計にしておけば、ほとんどの問題は未然に防ぐことができます。
「このくらいで足りるだろう」と思っていたら、突然セーブに失敗した…
「ログが保存されていなかった」せいで、クラッシュ原因が追えない…
こうしたまさかを防ぐためにも、マイクラサーバーのSSD容量は常に「余裕を持って」準備することが、安定運用の最初の一歩です。
快適でトラブルのないマルチプレイ環境を目指して、ぜひこの記事を参考に構成を見直してみてください。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました!私個人に対する質問やご相談は@XAozameXのDMまでご連絡ください。
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