Minecraftでマルチプレイサーバーを運営していると、避けて通れないのが「クライアントとサーバーのバージョン違い」の問題です。
アップデートが来るたびに「まだ対応していないから入れない」「バージョンを下げて」なんてやり取り、正直めんどうですよね。
そんな悩みを一発で解決してくれるのが、今回紹介するプラグイン「ViaVersion(ビアバージョン)」です。
ViaVersionを使えば、サーバーは古いバージョンのままでも、新しいバージョンのクライアントを受け入れることが可能になります。
この記事では、ViaVersionの導入方法や使い方、注意点、さらにはよくあるトラブルの対処法まで、わかりやすく解説します。
はじめて導入する方でも安心して使えるよう、完全ガイド形式でお届けします。
- ViaVersionとは何か、何ができるのか
- 新しいクライアントを古いMinecraftサーバーに接続する方法
- Spigot / Paper / BungeeCord / Velocity への導入手順
- よくあるトラブルとその解決法(パケット制限、表示バグなど)
- 補助プラグイン(ViaBackwards / ViaRewind)の役割
- ViaVersionの便利なコマンド一覧と使い方
- サーバーのバージョン互換を維持するための運用ポイント

今回の記事ではViaVersionプラグインについてご紹介していくよ!
ViaVersionとは?

項目 | 詳細 |
---|---|
テスト済みバージョン | 1.8,1.9,1.10,1.11,1.12,1.13,1.14,1.15,1.16,1.17,1.18,1.19,1.20,1.20.6,1.21 |
ソースコード | https://github.com/ViaVersion/ViaVersion |
作成者 | _MylesC, creeper123123321, EnZaXD, Gerrygames, KennyTV, Matsv, RK_01 |
寄付リンク | https://viaversion.com/donate |
ViaVersion(ビアバージョン)とは、Minecraftのクライアントとサーバーのバージョンの違いを吸収してくれるプラグインです。

通常、Minecraftは「サーバーのバージョン」と「プレイヤーのクライアントのバージョン」が一致していないと接続できません。
ですが、ViaVersionを導入することで、新しいバージョンのプレイヤーが、古いバージョンのサーバーに入れるようになります。
こんなとき、ViaVersionがあれば古いサーバーでも最新クライアントを許可できるため、運営の柔軟性が大きく向上します。
対応サーバーと補助プラグイン
対応サーバー | 説明 |
---|---|
Spigot / Paper | 最も一般的なサーバー構成。導入も簡単。 |
Velocity / BungeeCord | 複数のサーバーを接続するプロキシ環境でも動作可。 |
インストール手順
ViaVersionの導入はとてもシンプルで、基本的にはプラグインフォルダに入れるだけでOKです。
ただし、使っているサーバーがSpigot / Paperか、BungeeCord / Velocityかによって設定が異なるので、それぞれに分けて解説します。
Spigot / Paper サーバーへの導入方法
- 公式サイトからダウンロード
- ダウンロードした.jarファイルを、サーバーの/plugins フォルダにコピー
- サーバーを再起動する(※/reloadは推奨されていません)
- インストール完了!
BungeeCord / Velocity 環境での導入方法
パターン①:バックエンドサーバーに導入(推奨)
BungeeCord や Velocity の配下にある Spigot/Paperサーバーに直接 ViaVersion を入れる方法。互換性が最も高く、安定動作します。
- /pluginsにViaVersionを設置
- 各サーバーで再起動
パターン②:プロキシ側に導入(対応アドオン必要)
BungeeCord や Velocity に直接導入したい場合は、以下のアドオンが必要です。
プロキシ | 必要なアドオン |
---|---|
BungeeCord | ViaBungee |
Velocity | ViaVelocity |
- 対応アドオンをダウンロード
- pluginsフォルダ(または/modsフォルダ)に配置
- プロキシを再起動
よくある質問(FAQ)
-
クライアントのバージョンが違っても、本当に接続できますか?
-
はい、ViaVersionを導入すると、サーバーより新しいバージョンのクライアントが接続できるようになります。ただし、古いクライアント(例:1.16など)で新しいサーバーに接続したい場合は「ViaBackwards」や「ViaRewind」も必要です。
-
1.7のクライアントは使えますか?
-
いいえ、ViaVersion単体では1.7はサポートされていません。どうしても対応させたい場合は、以下の方法があります。
- ViaRewind + ViaBackwards の併用
- ProtocolSupport + ViaVersion(※1.8サーバーが必要)
-
ブロックの表示がおかしい/接続がズレる
-
config.ymlの以下の設定を見直してください。
serverside-blockconnections: true
これを「true」にすることで、サーバー側でブロックの表示を補正します。
-
新しいバージョンのアイテムや機能が使えない?
-
ViaVersionはバージョン互換のためのプラグインであり、新バージョンのアイテムやエンティティを追加するものではありません。
- 新しい装備が表示はされても、機能は使えないことがあります
- 新要素(例えばカエルやラクダなど)は使えません
-
プレイヤーが「パケット数が多すぎる」と言われてキックされる!
-
これは保護機能がプレイヤーの通信量を制限しているためです。以下の方法で調整できます。
max-pps: 160 # ← 値を2倍くらいにしてみてください
また、以下のような状況で発生しやすくなります。
- ラグのある接続
- リソースパックの自動読み込み
- 一部のMOD環境
ViaVersionのコマンド一覧
コマンド | 説明 |
---|---|
/viaver list | 各プレイヤーのバージョンを確認 |
/viaver autoteam | 衝突チームの自動割り当てをON/OFF |
/viaver dontbugme | アップデート通知のON/OFF |
/viaver pps | 各プレイヤーの送信パケット数を表示 |
/viaver debug | パケットログをコンソールに出力(開発者向け) |
ViaVersionのコマンドを使用するには、以下の権限ノードが必要です。
viaversion.admin
※通常は「OP権限」があればすべてのコマンドが使用できます。
ViaVersionのコマンドは、バージョン管理やトラブルシューティングに非常に役立ちます。
特にマルチバージョン環境では、/viaver listの活用頻度が高いでしょう。
まとめ|ViaVersionでマルチバージョン対応を簡単に!
Minecraftのアップデートは頻繁に行われますが、サーバーのバージョン管理は簡単ではありません。
ViaVersionを使えば、サーバーのバージョンをすぐに更新しなくても、新しいバージョンのクライアントから接続できる環境を整えることができます。
導入方法は非常にシンプルで、プラグインフォルダにファイルを入れて再起動するだけ。
SpigotやPaperといった一般的なサーバー環境に加え、BungeeCordやVelocityといったプロキシサーバーにも対応しています。
さらに、ViaBackwardsやViaRewindを併用することで、古いクライアントの接続にも対応可能になり、より幅広いユーザー層を受け入れられるようになります。
もちろん、設定や接続状況の確認、トラブルの原因調査にも役立つコマンドが豊富に用意されており、サーバー運営者の負担を最小限に抑えてくれます。
プレイヤーを逃さない柔軟なサーバー運営を目指すなら、ViaVersionの導入は必須です。
この機会にぜひ試してみてください。
その他のおすすめ記事

最後までご覧いただき、ありがとうございました!私個人に対する質問やご相談は@XAozameXのDMまでご連絡ください。
コメント