近年、ゲーミングPCやクリエイティブワーク用PCにおいて、コンパクトでありながら高性能なグラフィックボードの需要がますます高まっています。
そんな中、MSIの「GeForce RTX 5060 8G VENTUS 2X OC」は、最新のGDDR7メモリやDLSS 4対応で最新ゲームも快適に楽しめるだけでなく、全長197mmのコンパクト設計と静音性を重視した冷却システムが特徴の注目モデルです。
本記事では、このRTX 5060 VENTUS 2X OCの基本スペックや特徴、他モデルとの違い、そして購入前に押さえておきたいポイントまで詳しく解説。
小型PCでの性能妥協を避けたいゲーマーやクリエイター、静音環境を求めるユーザーにとって、どんな魅力があるのかをわかりやすく紹介します。
この記事を読めば、自分の用途にぴったりなグラフィックボードかどうかがはっきり見えてくるでしょう。
- MSI GeForce RTX 5060 8G VENTUS 2X OCの基本スペックと特徴
- 最新技術GDDR7メモリとDLSS 4のメリット
- TORX FAN 5.0とZero Frozrによる静音冷却システムの詳細
- 197mmのコンパクト設計が小型PCに適している理由
- 他のRTX 5060モデル(GAMING TRIO・INSPIRE)との違い

今回の記事ではMSI RTX 5060 VENTUS 2X OCについてご紹介していくよ!
製品概要|MSI RTX 5060 VENTUS 2X OCとは?

「MSI GeForce RTX 5060 8G VENTUS 2X OC」は、NVIDIAの最新GPUアーキテクチャ「Blackwell」を採用し、DLSS 4やGDDR7メモリ、DisplayPort 2.1bといった次世代仕様を備えた、実用重視のミドルレンジGPUです。
MSIのVENTUSシリーズは、LEDなどの装飾を省いたシンプルな設計と、コンパクトかつ効率的な冷却機構で知られており、このモデルも例に漏れず静音性・冷却性・扱いやすさのバランスに優れた製品となっています。
主なスペック一覧
項目 | 内容 |
---|---|
GPU | NVIDIA GeForce RTX 5060(Blackwell世代) |
CUDAコア数 | 3,840基 |
ブーストクロック | 最大2527MHz(Extreme Performance:2535MHz) |
メモリ | 8GB GDDR7(128-bit/28Gbps) |
冷却方式 | デュアルファン(TORX FAN 5.0)+ヒートシンク |
映像出力 | DisplayPort 2.1b ×3、HDMI 2.1b ×1 |
最大解像度 | 7680×4320(8K対応) |
TDP | 145W(推奨電源:550W以上) |
サイズ | 197 x 120 x 41mm(重量:511g) |
補助電源 | 8ピン ×1 |
保証 | 日本正規代理店品(2年保証) |
シンプル&省スペース設計が魅力
本モデルは、GAMING TRIOのようなRGBライティングや大型3連ファンは非搭載。
その代わりに、奥行き約20cm未満のコンパクトボディで、小型ケースやスリムな構成にも対応できるのが大きな魅力です。
見た目はシンプルながら、TORX FAN 5.0とZero Frozr機能で静音・冷却も抜かりなし。
無駄を省きながらも、RTX 5060の性能をしっかり引き出せる、まさに堅実設計の1枚です。
MSI RTX 5060 VENTUS 2X OCは、「最新機能は欲しいけど、派手な見た目や大型ボードは不要」「静かで扱いやすいGPUが欲しい」というユーザーにぴったりの、コストパフォーマンスと実用性を兼ね備えたミドルレンジモデルです。
特徴①|GDDR7&DLSS 4で最新ゲームも快適に

MSI RTX 5060 VENTUS 2X OCは、次世代メモリ「GDDR7」と、NVIDIAの最新技術である「DLSS 4」を搭載。フルHDやWQHD環境において、より滑らかで高画質なゲーミング体験を提供します。
GDDR7メモリで高速データ処理を実現
本製品は8GBのGDDR7メモリ(128-bit/28Gbps)を搭載。
前世代(GDDR6)よりも消費電力あたりの帯域効率が高く、より多くの情報を素早く処理できます。
DLSS 4で画質とパフォーマンスを両立
RTX 5060はAIによるフレーム生成技術「DLSS 4(Deep Learning Super Sampling 4.0)」に対応。
これにより、実際の描画解像度を落としながら、AIで高画質化と高フレームレートを同時に実現します。
最新ゲームでも妥協なしのパフォーマンス
DLSS 4とGDDR7の組み合わせにより、RTX 5060 VENTUS 2X OCは最新タイトルでも快適なゲーミングを実現可能。
「最新ゲームを快適に遊ぶための基礎体力をしっかり備えたGPU」それが、MSI RTX 5060 VENTUS 2X OCの大きな魅力です。
ゲーム体験をワンランク上げたい人にこそ、このGDDR7+DLSS 4の実力はおすすめです。
特徴②|TORX FAN 5.0×2基+Zero Frozrで静音冷却

MSI RTX 5060 VENTUS 2X OCは、冷却性能と静音性を高次元で両立したデュアルファンGPUです。
MSI独自の「TORX FAN 5.0」と、ファン停止機能「Zero Frozr」を組み合わせることで、負荷に応じて最適な冷却と騒音抑制を実現しています。
高圧エアフローを生み出す「TORX FAN 5.0」
2基の冷却ファンには、MSIの最新技術「TORX FAN 5.0」を採用。通常のファンブレードよりも高い圧力でエアフローを集中させる設計で、GPUのヒートシンクに効率的に風を送り込むことができます。
アイドル時は完全無音「Zero Frozr」機能
「Zero Frozr」は、GPU温度が一定以下になると自動でファンを停止する静音制御機能。
日常的な軽作業や動画再生、ゲームの起動前など負荷が少ない場面ではファンが完全に止まり、動作音ゼロになります。
高性能でも静かに使えるGPU
一般的に、性能の高いグラフィックボードは「熱い・うるさい・大きい」というデメリットがつきものですが、VENTUS 2Xはそれらを巧みに回避。
この静音冷却設計により、静かで快適なゲーミング環境を構築でき、リビングや寝室用のPCにも最適です。
特徴③|197mmのコンパクト設計、小型ケースにも対応

MSI RTX 5060 VENTUS 2X OCは、全長197mmという非常にコンパクトな設計が大きな魅力のひとつ。
近年増えている省スペースPCやMini-ITX構成でも無理なく搭載できるサイズ感で、設置の自由度が高いグラフィックボードです。
同じRTX 5060搭載の「GAMING TRIO OC」は全長300mmに対し、VENTUS 2Xはわずか197mm。これはおよそ10cm以上のサイズ差があり、「MicroATXやMini-ITXケースに無理なく収まる」「ケーブル配線・エアフローが改善しやすい」「他パーツとの干渉リスクを軽減できる」のような利点があります。
小型化されたことで「冷却性能が心配」と思うかもしれませんが、そこはTORX FAN 5.0×2基と大口径ヒートシンクによってカバー。
さらに、Zero Frozrによるファン停止機能も備えており、静音性・冷却性の両面で信頼性の高い設計です。
高性能GPUを「静かに・省スペースで使いたい」という現代的なニーズに応える、まさに実用派のためのスマート設計。
これまでグラボのサイズ制限で妥協していたユーザーにこそ、VENTUS 2Xは検討する価値のある選択肢です。
特徴④|DisplayPort 2.1bで8Kや高リフレッシュにも対応

MSI RTX 5060 VENTUS 2X OCは、映像出力端子としてDisplayPort 2.1b ×3、HDMI 2.1b ×1を搭載。
これにより、最大8K(7680×4320)の超高解像度出力や、WQHD/4Kでの高リフレッシュレート表示にも対応しており、次世代の映像体験が可能です。
DisplayPort 2.1b搭載のメリットとは?
DisplayPort 2.1bは、従来のDP 1.4に比べて大幅に帯域が拡張され、以下のようなシナリオで大きなアドバンテージを持ちます。
- 8K@60Hz/4K@240Hzなどの超高解像度・高リフレッシュ映像出力が可能
- 可変リフレッシュレート(VRR)やHDR伝送にも対応し、映像の滑らかさと鮮やかさを両立
- 複数モニター構成時も安定した映像品質を保てる
マルチディスプレイも快適
VENTUS 2X OCは最大4画面の同時出力に対応。以下のような用途に最適です:
- ゲーム用モニター+配信・チャット画面を分けて使う配信者構成
- 動画編集や音楽制作などのクリエイティブ作業環境
- トレーディングや開発業務における複数ウィンドウ常時表示
DisplayPort 2.1b ×3とHDMI 2.1b ×1の組み合わせにより、4Kモニターを複数台使う構成でも安定したパフォーマンスを維持できます。
未来のモニターにも対応できる拡張性
4K 240HzやWQHD 360Hzなど、最新モニターが続々登場する今後を見据えたスペックとなっており、VENTUS 2X OCならその性能を余すことなく活かすことが可能です。
「今はフルHD環境だけど、将来的に4Kモニターへ移行したい」というユーザーにとっても、DisplayPort 2.1b搭載は大きな安心材料になるでしょう。
映像出力にも抜かりがないのがVENTUS 2X OCの強み。
ただゲームを映すだけでなく、美しく・滑らかに・多画面で。そのすべてを支える出力性能を備えた、次世代対応グラフィックボードです。
他モデル(GAMING TRIO・INSPIRE)との違い

MSIからはRTX 5060搭載モデルが複数展開されており、それぞれに冷却性能・サイズ・デザイン・価格に違いがあります。
ここでは、特に人気のある3モデル「GAMING TRIO」「VENTUS 2X」「INSPIRE」の違いを比較し、自分に合ったモデル選びの参考にしてみましょう。
モデル名 | 冷却構成 | サイズ(長さ) | 静音性 | 特徴 | 価格目安 |
---|---|---|---|---|---|
GAMING TRIO OC | 3連ファン(TRI FROZR 4) | 約300mm | ◎ | 高冷却・高静音・LED搭載 | 約65,000円 |
VENTUS 2X OC | 2連ファン(TORX FAN 5.0) | 約197mm | ◯ | シンプル・省スペース設計 | 約56,000円 |
INSPIRE OC | シングルファン | 約170mm | △ | 最小構成・超小型向け | 約54,000円 |
GAMING TRIO OCは、3連ファン+高性能ヒートシンク「TRI FROZR 4」を採用し、冷却・静音・安定性の三拍子が揃った上位モデルです。
- RGBライティング搭載で見た目も華やか
- 高負荷なゲームやクリエイティブ作業でも安定した動作
- サイズが大きいため、中〜大型ケースが必須
「とにかく性能と冷却を重視したい」「見た目にもこだわりたい」という人におすすめです。
購入前に確認したいポイント
MSI RTX 5060 VENTUS 2X OCは魅力的なモデルですが、購入前に以下のポイントをチェックしておくことで、後悔なく導入できます。
これらのポイントを押さえることで、MSI RTX 5060 VENTUS 2X OCを最大限に活かした快適なPC環境を作ることができます。事前の確認は忘れずに行いましょう。
まとめ|小型でも妥協しない、静音性重視のRTX 5060
MSI GeForce RTX 5060 8G VENTUS 2X OCは、最新世代のGDDR7メモリとDLSS 4対応により、快適なゲーミングパフォーマンスを実現しています。
デュアルファン設計のTORX FAN 5.0とZero Frozr機能による高効率な冷却システムは、静音性と冷却性能を高い次元で両立しており、負荷が低い場面ではファンを停止して無音状態を作り出します。
全長197mmというコンパクトなサイズは、Mini-ITXやMicroATXの小型PCケースにも無理なく収まり、設置の自由度を大きく広げます。
また、DisplayPort 2.1bとHDMI 2.1bの最新映像出力端子を備えているため、最大8Kの高解像度や4Kの高リフレッシュレート表示にも対応し、マルチディスプレイ環境でも安定した映像出力が可能です。
シンプルで堅実な設計により、派手な装飾は省きつつも性能や冷却には妥協しないバランスの良さを持ち、推奨電源も550W以上で扱いやすい電力要件となっています。
小型PCを組みたいが性能をしっかり確保したいゲーマーや、静音性を重視しつつ最新技術で快適にゲームを楽しみたいユーザー、さらには将来的に高解像度・高リフレッシュレートモニターを使いたいクリエイターや配信者にとって、非常に魅力的な選択肢です。
このMSI RTX 5060 VENTUS 2X OCは、小型設計ながら妥協のない性能と静音冷却を兼ね備え、多くのユーザーにとって理想的なバランス型GPUと言えるでしょう。
RTX 5060のパワーを省スペースで静かに使いたいなら、間違いなくおすすめできる一枚です。
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