2025年現在、エントリーユーザー向けのグラフィックボードとして注目されているのが、MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X 6G OCです。
補助電源不要・低消費電力という特徴を持ちつつも、レイトレーシングやDLSSにも対応した実用的な1枚として、多くのユーザーから高評価を集めています。
この記事では、本製品の基本スペックから、冷却性能、ゲームでの実力、他のGPUとの比較、導入前の注意点までを詳しく解説します。
- MSI RTX 3050 VENTUS 2X 6G OCの基本スペックと主な特徴
- 静音性・冷却性能の実力と設計ポイント
- フルHDでのゲーム性能と代表的なFPS目安
- RTX 3060・RTX 4060とのスペック比較と選び方
- 補助電源不要モデルならではの注意点
- 実際の使用シーンにおけるおすすめポイントと購入判断

今回の記事ではMSI RTX 3050 VENTUS 6Gについてご紹介していくよ!
製品概要|MSI RTX 3050 VENTUS 2X 6G OCの基本スペック

MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X 6G OCは、エントリークラスながらNVIDIAのAmpereアーキテクチャを採用し、レイトレーシングやDLSSなどの最新技術にも対応したグラフィックスカードです。
価格と性能のバランスに優れ、初めてのゲーミングPC構築や、省電力・省スペースを重視するユーザーに人気のモデルとなっています。
項目 | スペック内容 |
---|---|
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3050 |
CUDAコア数 | 2304 |
メモリ容量 | 6GB GDDR6 |
メモリバス幅 | 96bit |
ブーストクロック | 1492MHz |
映像出力 | HDMI×2、DisplayPort×1 |
最大解像度 | 7680×4320(8K対応) |
TDP | 70W |
補助電源 | 不要(PCIeスロット給電) |
サイズ | 189×109×42mm |
保証 | 日本正規代理店品、1年間保証 |
本製品の最大の特徴は、補助電源を必要としない設計。
TDPはわずか70Wで、マザーボードのPCIeスロットからの電力供給のみで動作可能なため、電源ユニットに余裕がない構成やスリムケースでも導入しやすい点が魅力です。

搭載されているメモリは6GBのGDDR6で、フルHD環境でのゲームプレイには十分な容量を確保。
CUDAコアは2,304基、Boostクロックは最大1,492MHzで、軽量〜中程度のゲームであれば快適なパフォーマンスを発揮します。

冷却面では、MSI独自のデュアルファン構成とヒートシンク設計を採用し、静音性と冷却性能を両立。
さらにサーマルパッドや補強用バックプレートも装備されており、安定性にも配慮されたつくりです。

映像出力はHDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4a×1の3系統を備え、最大で3画面同時出力が可能。
解像度は最大7680×4320(8K)まで対応しており、幅広い用途に活用できます。

製品サイズは189×109×42mmとコンパクトで、重量は約381g。
取り回しやすく、ケース内部の空間を圧迫しにくい点も嬉しいポイントです。
静音性と冷却性能|デュアルファン+サーマルパッドで安心

MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X 6G OCは、補助電源を必要としないシンプルな設計ながら、NVIDIAの最新アーキテクチャ「Ampere」を採用し、レイトレーシングやDLSSといった次世代のグラフィックス技術にも対応したエントリーモデルのグラフィックスカードです。

本製品の最大の特長は、TDP(消費電力)がわずか70Wと非常に低く、外部からの補助電源なしでも安定して動作する点です。
これにより、一般的なスリムタワーPCや電源容量に余裕のない構成でも導入しやすく、初めてグラボを増設するユーザーにも最適な選択肢といえるでしょう。
また、冷却機構にはMSIオリジナルのデュアルファンクーラーを搭載。小型ながらも高い冷却効率を誇り、静音性にも配慮されています。

さらに、背面には補強用バックプレートが装備されており、カードの反りを防ぎつつ放熱性能の向上にも貢献しています。
メモリは6GBのGDDR6を搭載し、フルHD解像度でのゲームプレイには十分な容量です。
バス幅は96bitとやや狭めですが、DLSSなどのAI処理機能によって補完できるシーンも多く、コストパフォーマンスに優れた構成です。

映像出力はHDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4a×1の3系統を備えており、最大3画面の同時出力にも対応。
8K出力もサポートしており、マルチディスプレイ環境でも活用できます。

本体サイズは189mm(長さ)×109mm(幅)×42mm(高さ)とコンパクトで、小型PCケースとの相性も良好。重量も約381gと軽量で、取り扱いやすさも大きな魅力のひとつです。
ゲーム性能|フルHDなら多くのゲームが快適プレイ可能

MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X 6G OCは、エントリークラスながらもNVIDIAのAmpereアーキテクチャを採用しており、フルHD環境でのゲーミングに非常に適した性能を発揮します。
CUDAコア数は2,304、グラフィックメモリは6GB GDDR6を搭載しており、DLSS(Deep Learning Super Sampling)や第2世代のレイトレーシングにも対応。
中量級ゲームから軽量eスポーツタイトルまで、幅広いジャンルのゲームを滑らかに動かすことが可能です。
タイトル | 平均FPS | 備考 |
---|---|---|
Apex Legends | 約100FPS | 高設定 |
Fortnite | 約90FPS | DLSS ONで安定性向上 |
VALORANT | 200FPS以上 | 競技向けも安心 |
Minecraft(RTX ON) | 約40FPS | DLSS併用推奨 |
Cyberpunk 2077 | 約50FPS | DLSS+中設定で快適に |
モンハンライズ | 約80FPS | 高設定OK |
このように、フルHD環境であれば多くの人気ゲームを60FPS以上で安定してプレイできることが分かります。
特にDLSSを活用すれば、重めのゲームでも解像度や画質を大きく落とさずにフレームレートを稼ぐことが可能です。
ただし、VRAMが6GB・メモリバス幅が96bitと控えめな構成であるため、WQHD以上の高解像度や、テクスチャ品質を極限まで上げる用途には不向きです。
そのため、本製品はあくまでフルHD環境でコスパよくゲームを楽しみたいユーザー向けのグラフィックスカードといえるでしょう。
eスポーツタイトルや軽量なPCゲームを中心に楽しむ人にとっては、非常にバランスの取れた選択肢です。
初めてのゲーミングPCや、旧世代GPUからの置き換えにもぴったりな性能と言えるでしょう。
RTX 3060・4060との違いと選び方

MSI RTX 3050 VENTUS 2X 6G OCは、手軽に導入できるエントリークラスのグラフィックスボードですが、上位モデルであるRTX 3060やRTX 4060と比べて、どのような違いがあるのでしょうか。
ここではスペックや価格、用途別の選び方を詳しく解説します。
まず、RTX 3060はミドルレンジ、RTX 4060は次世代ミドルクラスに位置付けられるGPUです。
RTX 3050に比べてCUDAコア数やメモリ帯域幅が大きく、特にWQHDや高リフレッシュレート環境での性能が格段に高いのが特徴です。
モデル | CUDAコア数 | メモリ容量 | メモリバス幅 | TDP | DLSS対応 | 補助電源 | 価格帯(目安) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
RTX 3050 | 2,304 | 6GB GDDR6 | 96bit | 70W | DLSS 2.0 | 不要 | 約33,000円 |
RTX 3060 | 3,584 | 12GB GDDR6 | 192bit | 170W | DLSS 2.0 | 8ピン必要 | 約35,000円 |
RTX 4060 | 3,072 | 8GB GDDR6 | 128bit | 115W | DLSS 3.0 | 8ピン必要 | 約49,000円 |
選び方のポイント
- RTX 3050:フルHDでのライト〜中量級ゲーミングを楽しみたい人におすすめ。省電力設計で補助電源不要、価格も抑えめで、初心者やサブPC用途に最適です。
- RTX 3060:VRAMが12GBと余裕があり、重量級タイトルやWQHD解像度にも対応可能。コスパ重視で少し上の性能を狙いたい人に向いています。
- RTX 4060:DLSS 3.0対応で、AI補完による高フレームレート化が可能。最新技術に対応したい人や、中〜長期で安定したゲーム環境を整えたい人におすすめです。
このように、RTX 3050・3060・4060は、それぞれ明確なターゲット層があります。自分のPC構成・用途・予算に応じて、最適なGPUを選ぶことが重要です。
特にRTX 3050は補助電源不要という特性が光り、コンパクトかつ静音なゲーミング環境を構築したい人にぴったりの選択肢といえるでしょう。
導入時の注意点|補助電源不要=万能ではない

MSI RTX 3050 VENTUS 2X 6G OCの最大の魅力は、補助電源を必要としない省電力設計です。
一般的なミドルレンジ以上のグラフィックボードでは8ピンや6ピンの補助電源が必要になりますが、このモデルはPCIeスロットからの75W電源供給のみで動作するため、電源ユニットの選定やケーブル管理の手間を大きく省くことができます。
しかし、補助電源不要だからといって、すべてのPC環境に万能に対応できるわけではありません。
導入時にはいくつかの注意点があります。
電源ユニットの出力に注意
TDPはわずか70Wとはいえ、システム全体の消費電力には余裕を持つ必要があります。
とくにスリムPCや古い電源ユニットを使用している場合、安定性に不安が残ることがあります。
最低でも300W以上の電源ユニットを目安にしましょう。
カードサイズの確認

本製品は全長189mmと比較的コンパクトですが、スリムケースやキューブ型ケースでは干渉する可能性もあります。
事前にケースの内部寸法(奥行き・幅)を確認し、取り付けスペースを確保してください。
PCIeスロットはx16に装着

インターフェースはPCI Express 4.0 x16ですが、本製品は実際にはx8動作となっています。
マザーボード側がGen3(第3世代)であっても動作に問題はありませんが、x16スロットに装着する必要があります。
冷却とエアフローの確保

補助電源不要で発熱も少なめとはいえ、ケース内のエアフローが不十分だと温度が高くなりやすいです。
できれば吸気・排気ファンを1つずつ設置するなど、最低限の冷却体制を整えておきましょう。
上位モデルとの性能差を理解する

RTX 3050はあくまでエントリーモデルであり、高解像度・高フレームレートを求める用途には不向きです。
最新のAAAゲームを高設定でプレイしたい、WQHD以上のモニターを活用したいという人には、RTX 3060以上のモデルが適しています。
まとめ|扱いやすさで選ぶならMSI RTX 3050 VENTUSは有力候補!
MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X 6G OCは、補助電源不要でありながら、DLSSやレイトレーシングといったRTXシリーズならではの先進機能をしっかり搭載した、非常にバランスの取れたグラフィックスカードです。
消費電力が低く、サイズもコンパクトなため、スリムケースや電源容量に制約のあるPC環境にも導入しやすいという大きな魅力があります。
フルHD解像度をターゲットにしたゲーミングであれば、Apex LegendsやFortnite、VALORANTなどの人気タイトルを快適にプレイ可能。
さらに、DLSSの恩恵を受ければ、重量級ゲームでも一定のパフォーマンスを確保できます。
もちろん、RTX 3060やRTX 4060と比べれば純粋な性能は劣りますが、価格・性能・扱いやすさのバランスにおいては非常に優秀で、初めてのゲーミングPCや、旧世代GPUからの買い替えにぴったりの一枚と言えるでしょう。
とくに「補助電源なし」「静音性重視」「コンパクト」「コスパ重視」といった条件に当てはまるユーザーにとって、MSI RTX 3050 VENTUSは現時点でも十分に買いの製品です。
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