2024年に登場したRTX 4070 SUPERは、WQHD〜4Kゲーミングまで対応する高性能GPUの新定番。
その中でも、MSIの「VENTUS 2X OC」モデルは、コストを抑えつつも性能と静音性のバランスに優れた1枚として注目を集めています。
本記事では、MSI RTX 4070 SUPER 12G VENTUS 2X OCの外観デザインからスペック・ベンチマーク・冷却性能・他モデルとの違いまでを徹底レビュー。
「GAMING Xほど高くなくていい。でも、ちゃんと冷えて静かに動いてほしい」
そんなあなたに最適な選択肢かどうか、じっくり検証します。
- MSI「RTX 4070 SUPER VENTUS 2X OC」のデザイン・外観の特徴
- スペック・性能面(クロック・VRAM・インターフェースなど)の詳細
- 実際のゲーミングパフォーマンス(1440p/WQHDでの快適度)
- 冷却・静音設計のポイント(Zero Frozr、TORX FAN 4.0など)
- 他のMSI製RTX 4070 SUPERモデル(GAMING X SLIMなど)との違い
- 価格帯を含めた「おすすめポイント」と「こんな人に向いている」まとめ

今回の記事ではMSI RTX 4070 SUPER VENTUS 2X OCについてご紹介していくよ!
デザインと外観|シンプルながら無骨な仕上がり

MSI VENTUSシリーズといえば、無駄な装飾を排した機能美重視の外観が特徴。
今回の「RTX 4070 SUPER VENTUS 2X OC」もその例に漏れず、ブラックを基調としたソリッドなデザインに仕上がっています。
フロントには2基のTORX FAN 4.0を搭載し、メカニカルな質感を演出。
派手なRGBライティングは一切なく、あくまで冷却性能と実用性にフォーカスした設計です。
背面には通気性を高めるフロースルーバックプレートを採用。
シャーシ補強と放熱を両立した構造で、長時間の高負荷にも耐えられる安心感があります。
また、全体の厚みも抑えられており、2スロット設計でコンパクトなPCケースにも対応可能。
ミニマルで統一感のある自作PCを目指すユーザーにとっては、扱いやすさと組み込みやすさの両面で魅力的なデザインとなっています。
スペック一覧|RTX 4070 SUPER VENTUS 2X OC の基本性能

MSIの「RTX 4070 SUPER VENTUS 2X OC」は、最新世代のAda Lovelaceアーキテクチャを採用した高性能GPU。
DLSS 3やAV1エンコードなどの次世代機能に対応しつつ、ミドル〜ハイレンジでのゲーミングや動画編集に最適なスペックを備えています。
項目 | 内容 |
---|---|
GPUアーキテクチャ | NVIDIA Ada Lovelace |
GPUモデル | GeForce RTX 4070 SUPER |
CUDAコア数 | 7,168 コア |
ビデオメモリ(VRAM) | 12GB GDDR6X |
メモリバス幅 | 192bit |
メモリクロック速度 | 21Gbps |
ブーストクロック | 最大2505MHz |
バスインターフェース | PCI Express 4.0 |
出力端子 | DisplayPort 1.4a ×3、HDMI 2.1a ×1 |
最大解像度 | 7680×4320(8K対応) |
冷却機構 | TORX FAN 4.0(デュアルファン)、Zero Frozr搭載 |
サイズ(厚さ) | 約2スロット |
推奨電源ユニット容量 | 650W以上 |
補助電源コネクタ | 8ピン ×1 |
対応テクノロジー | DLSS 3、Ray Tracing、AV1エンコード対応 |
このモデルは、大型ヒートシンクやトリプルファンを持たない分、価格も抑えられており、WQHD(2560×1440)解像度でのゲーミングを中心に考えるユーザーにとって理想的なスペックバランスとなっています。
パフォーマンス|WQHDゲーミングにも余裕の実力

MSI「GeForce RTX 4070 SUPER 12G VENTUS 2X OC」は、WQHD(2560×1440)解像度のゲーミングに最適化されたグラフィックボードです。
前世代RTX 3080に匹敵するGPU性能を、より低消費電力・静音性の高い設計で実現しています。
実ゲームでのフレームレート一例(WQHD解像度)
ゲーミング性能(WQHD)
以下はWQHD(2560×1440)解像度における代表的なゲームタイトルの平均フレームレートの一例です(DLSSやレイトレーシング設定を含む)。
タイトル | 設定 | 平均fps(WQHD) |
---|---|---|
Apex Legends | 最高設定 | 約240fps以上(上限) |
Cyberpunk 2077(DLSS 3有効) | 高設定+RT中 | 約80~90fps |
Baldur’s Gate 3 | ウルトラ設定 | 約120fps |
Call of Duty: MW3 | 高設定 | 約140~160fps |
Fortnite(Nanite + Lumen) | エピック+DLSS | 約100fps前後 |
DLSS 3(AIによるフレーム生成)を活用すれば、最新の重量級タイトルでも快適なプレイが可能。
従来の4070無印ではやや重かったシーンも、4070 SUPERではより安定したフレームレートを実現できます。
クリエイティブ用途にも最適
12GBのGDDR6Xメモリを搭載しているため、4K動画編集、3Dレンダリング、AI生成アプリなど、クリエイター用途でもしっかり対応。
Adobe Premiere Pro、DaVinci Resolve、BlenderなどでGPU加速を有効活用できます。
省電力で扱いやすい設計
最大消費電力(TGP)は220W前後に抑えられており、推奨電源ユニットも650WでOK。
RTX 3080よりも低発熱かつ高効率なので、ミドル〜ハイエンド構成のPCでも無理なく使えます。
ポイント
- RTX 3080相当の性能で、より静か&省エネ
- DLSS 3対応でフレーム生成も可能
- ゲームもクリエイティブも快適なオールラウンダー
冷却・静音性能|Zero Frozr+TORX FAN 4.0で静かに冷やす

MSI「GeForce RTX 4070 SUPER VENTUS 2X OC」は、高性能GPUを静かに冷却するための独自設計が施されています。
特に注目すべきは、「TORX FAN 4.0」と「Zero Frozr」によるハイブリッド冷却システムです。
TORX FAN 4.0で高効率なエアフロー
デュアルファンにはMSI独自のTORX FAN 4.0を採用。
これは、2枚のファンブレードを外側のリングで連結し、集中したエアフローをヒートシンクへ届ける設計です。
これにより、冷却効率が向上し、同時にノイズの発生も抑えられています。

通常のファンに比べて静圧が高く、ヒートシンク全体にしっかり風を送り込む
Zero Frozrでアイドル時は無音運転
温度が低いときはファンが完全に停止する「Zero Frozr」機能を搭載。
たとえばデスクワークや動画視聴などの軽負荷時にはファンが動作せず、完全な無音環境を実現します。
これにより、静音性を重視するユーザーにも理想的な選択肢となっています。
バックプレートとエアフロー設計
背面には通気孔を設けたフロースルーバックプレートを採用し、GPU全体のエアフローがスムーズに流れる構造に。
基板を補強しつつ放熱もサポートする、一石二鳥の設計です。
ポイント
- 高性能GPUでも静かに冷やすデュアルファン構成
- アイドル時はファン完全停止で無音
- フロースルーデザインで放熱効率アップ
- 小型PCケースでも静音運用が可能
他モデルとの比較|VENTUSとGAMING Xの違いは?

MSIのRTX 4070 SUPERシリーズには複数のバリエーションがあり、中でも「VENTUS 2X OC」と「GAMING X SLIM」はユーザーからの注目度が高いモデルです。
ここでは、それぞれの違いや特徴を比較し、自分に合ったモデル選びの参考にしてもらえます。
モデル名 | VENTUS 2X OC | GAMING X SLIM / SLIM WHITE |
---|---|---|
ファン構成 | デュアルファン(2基) | トリプルファン(3基) |
GPUクロック(最大) | 2,505 MHz | 約2,640 MHz |
冷却性能 | 標準 | 高い(大型ヒートシンク) |
静音性(アイドル時) | Zero Frozr対応(無音) | Zero Frozr+より静音チューニング |
サイズ・厚み | 比較的小型(2スロット) | やや大型(2.5〜3スロット) |
外観デザイン | シンプル/黒×銀ベース | RGBライト搭載/ブラック or ホワイト |
価格帯 | 約12〜13万円 | 約19〜25万円 |
どっちを選ぶべき?
こんな人におすすめ | モデル |
---|---|
コスパ重視、最低限の静音性と性能を求めたい | VENTUS 2X OC |
ゲーミング性能も静音も妥協したくない/白いPCに統一したい | GAMING X SLIM / WHITE |
まとめ|静音性とコスパのバランスを求める人へ

MSIの「GeForce RTX 4070 SUPER 12G VENTUS 2X OC」は、RTX 4070 SUPERの高性能を手頃な価格帯で体験できる実用モデルです。
最新ゲームもWQHD解像度で快適にプレイできる実力を持ちながら、Zero Frozrによる静音性とデュアルファン冷却による安定性も兼ね備えています。
さらに、スリムなサイズ設計で多くのPCケースに対応しやすい点も見逃せません。
「GAMING X」シリーズのような派手なビジュアルやRGBライティングはありませんが、質実剛健なパフォーマンスと冷却性、そして静音性のバランスを求めるユーザーにぴったりの1枚です。
こんな人におすすめ!
- ゲーミングPCをコスパ良くアップグレードしたい
- 静音性と発熱対策も重視したい
- シンプルで無骨な外観のGPUが好み
- 大型ケースを使っていない、または省スペースを意識した構成を組みたい
RTX 4070 SUPERの性能を「控えめな価格と音」で楽しめるVENTUS 2X OC。
コストを抑えつつも、しっかりといいグラボを使いたい人にとって、非常に現実的な選択肢と言えるでしょう。
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