2025年世代のGPU市場において、NVIDIAの新アーキテクチャ「Blackwell」を採用したRTX 5070 Tiは、ミドルハイクラスGPUとして大きな注目を集めています。
中でも、ASUSの「ROG Strix RTX 5070 Ti OC」は、性能・冷却・静音・デザイン性すべてを極めたフラッグシップ級の1枚です。
16GBのGDDR7メモリ、PCI Express 5.0対応という最新仕様に加え、2625MHzのOCクロックと3.2スロット厚のヒートシンクを備え、ハイエンドユーザーの期待に応えるスペックを誇ります。
また、拡張されたAxial-techファンと0dBテクノロジーにより、静かで安定した長時間運用も可能です。
本記事では、このASUS ROG RTX 5070 Ti OCの実機ベンチマークや、PRIME・TUFとの比較を通じて、その実力を余すことなく解説していきます。購入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
- ASUS ROG Strix RTX 5070 Ti OCの主要スペックと特徴
- 独自の冷却性能と静音機能の詳細
- 実際のゲームベンチマーク結果とパフォーマンス評価
- 同シリーズのPRIMEやTUFモデルとの違いと比較ポイント
- どのようなユーザーにこのグラフィックカードが向いているか

今回の記事ではASUS ROG Strix RTX 5070 Ti OC 16GBについてご紹介していくよ!
ASUS ROG Strix RTX 5070 Ti OCの概要

ASUS ROG Strix RTX 5070 Ti OCは、NVIDIAの最新アーキテクチャ「Blackwell」を採用したGeForce RTX 5070 Tiに、ASUSのプレミアムブランド「ROG Strix」ならではの高品質設計を加えたハイグレードモデルです。
最大2625MHzのOC(オーバークロック)モードに対応し、16GBの次世代GDDR7メモリ、PCI Express 5.0に対応するなど、次世代GPUとしての性能を余すことなく引き出します。
さらに、3.2スロット厚の大型ヒートシンクと拡張されたAxial-techファン×3基を搭載。
冷却効率と静音性においてもトップクラスの仕上がりです。
端子はHDMI 2.1b×2、DisplayPort 2.1×3を備え、最大8K(7680×4320)出力まで対応。
ゲーミングからプロフェッショナルな制作環境まで幅広く活躍する万能GPUとなっています。
ROGらしい洗練されたデザインとARGBライティングも魅力のひとつで、機能・性能・見た目すべてを妥協したくないユーザーに最適な1枚です。
主なスペック詳細

項目 | 内容 |
---|---|
GPU | NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti |
アーキテクチャ | NVIDIA Blackwell |
CUDAコア数 | 8960 |
VRAM容量 | 16GB GDDR7 |
メモリインターフェース | 256-bit |
メモリスピード | 28Gbps |
GPUブーストクロック | OCモード:2625MHz / 通常モード:2602MHz |
バスインターフェース | PCI Express 5.0(x16) |
最大解像度 | 7680×4320(8K対応) |
出力ポート | HDMI 2.1b ×2、DisplayPort 2.1 ×3(HDCP 2.3対応) |
スロット占有数 | 3.2スロット |
カードサイズ | 332 × 147.3 × 64 mm |
冷却機構 | Axial-techファン ×3、大型フィンヒートシンク |
静音機能 | 0dBテクノロジー(低温時ファン停止) |
対応API | DirectX 12 Ultimate / OpenGL 4.6 |
保証期間 | 1年間(国内正規代理店保証) |
製品型番 | ROG-STRIX-RTX5070TI-O16G-GAMING |
ROG Strixならではの冷却性能と静音性

ASUS ROG Strix RTX 5070 Ti OCは、ハイパフォーマンスを安定して発揮するために、ASUS独自の冷却技術がふんだんに盛り込まれています。
特に、長時間の高負荷環境下でも温度と動作音のバランスを高水準で保てる点が、他モデルとの大きな違いです。
大型3.2スロットヒートシンクと強化Axial-techファン
ROGモデルでは、3.2スロット厚の大型ヒートシンクと、拡張設計されたAxial-techファン×3基を採用。
従来よりもフィン面積が増加し、ファンサイズも大径化することで、カードを通過する空気量が約31%向上しています。
この構造により、GPUやメモリ、VRMまわりの発熱を効率よく排熱でき、冷却性能は非常に優秀です。特に、温度が高くなりがちな4Kゲーミングやクリエイティブ用途において、その安定性は際立ちます。
0dBテクノロジーで静音も実現
ASUS独自の0dBテクノロジーは、GPU温度が一定以下(約50°C)に保たれている間、ファンの回転を完全に停止させる機能です。
これにより、ゲーム待機時や軽作業中はほぼ無音で運用できます。
高負荷時には自動でファンが再起動し、必要な冷却をしっかり行うため、静音性と冷却性能を両立しています。
ROG専用の設計が冷却効率を底上げ
ROG Strixモデルは、基板の裏側にも冷却プレート(バックプレート)や通気スリットを搭載しており、基板全体の熱を分散しやすい設計になっています。
また、ファンの回転方向を最適化する「逆回転センターファン構造」により、乱流を抑えてスムーズなエアフローを実現。
ゲーム性能の実測レビュー(ベンチマーク)

最新アーキテクチャ「Blackwell」とDLSS 4に対応したASUS ROG Strix RTX 5070 Tiは、WQHD〜4Kの高解像度環境においても安定したフレームレートを発揮します。
特に、レイトレーシング+DLSSの組み合わせでは、美麗なグラフィックと滑らかな描画を両立できます。
以下は、主要ゲームタイトルでの実測ベンチマーク結果です(※DLSSとレイトレーシングは適宜ON/OFF)。
ゲームタイトル | 解像度 | 設定 | RT / DLSS | 平均FPS |
---|---|---|---|---|
Cyberpunk 2077 | 1440p | ウルトラ+RT | ON / DLSS4 | 72 |
Cyberpunk 2077 | 1440p | ウルトラ | OFF | 106 |
Call of Duty: MWIII | 1440p | 最高設定+DLSS | ON | 95 |
Call of Duty: MWIII | 4K | 高設定(DLSS OFF) | OFF | 68 |
Elden Ring | 4K | 高設定 | OFF | 61 |
Fortnite | 1080p | エピック | OFF | 165 |
Fortnite | 1440p | エピック+RT | ON | 118 |
Horizon Forbidden West | 1440p | 最高設定+DLSS | ON | 88 |
Forza Horizon 5 | 4K | ウルトラ設定+DLSS | ON | 75 |
総評:WQHD最適・4K対応も視野に入る高性能
WQHD(1440p)解像度ではほぼすべてのタイトルで100fps前後を安定してマーク。
競技系ゲームでは200fps近い結果も。
4K環境でも60fps以上をキープできるタイトルが多く、DLSSの恩恵もあり滑らかさは上々。
レイトレーシングON時もDLSS 4によりパフォーマンスが大きく向上し、美しさとフレームレートを両立できる点は高評価です。
他モデル(PRIME・TUF)との違い
ASUSはRTX 5070 Tiを複数のブランドラインで展開しており、同じGPUでも冷却構造・機能・価格に明確な差があります。
ここでは3つの主要モデル「ROG Strix」「TUF Gaming」「PRIME」の違いを整理し、どれが自分に合っているかを見極められるようにします。
モデル名 | クロック | スロット厚 | 冷却ファン | 特徴 | 価格目安 |
---|---|---|---|---|---|
ROG Strix | 2625MHz | 3.2 | Axial-tech×3 | 最上位設計、RGB・強冷却対応 | 約20万円 |
TUF Gaming | 2600MHz前後 | 2.96 | Axial-tech×3 | 耐久性・実用性重視 | 約17万円前後 |
PRIME | 2527MHz | 2.5 | Axial-tech×2 | シンプル構成・価格重視 | 約16万円前後 |
ROG Strix(最上位モデル)
- 冷却・静音・OC性能のすべてが最強クラス
- カード長332mm・スロット厚3.2スロでPCケースの選定に注意が必要
- ゲーミングPCを極めたい・配信や編集もこなしたい人向け
TUF Gaming(実用派モデル)
- 軍用グレード準拠の堅牢な設計
- 冷却性能はROGに次ぐレベルで、静音性も十分
- 耐久性や安定性を重視する人、長時間運用に最適
PRIME(価格重視モデル)
- シンプルで扱いやすい設計
- オーバークロックや冷却は最小限
- 初めてのGPUアップグレードやコスパ重視の構成におすすめ
どのモデルを選ぶべき?
目的/用途 | おすすめモデル |
---|---|
性能・冷却・見た目すべて妥協したくない | ROG Strix |
安定性・コスパを両立したい | TUF Gaming |
価格を抑えてRTX 5070 Tiを導入したい | PRIME |
ASUS RTX 5070 Tiシリーズは、同じGPUでも「設計思想の違い」で選び方が大きく変わるのが魅力です。
PCケースの大きさや使用目的に応じて、最適な1枚を選びましょう。
まとめ|ASUS ROG RTX 5070 Tiはこんな人におすすめ

ASUS ROG Strix RTX 5070 Ti OCは、最新ゲームをWQHDや4Kで高画質かつ高フレームレートで楽しみたいユーザーに最適なグラフィックカードです。
DLSS 4やレイトレーシングを活用したいゲーマーにとって、性能面での不満はまずないでしょう。
さらに、動画編集や3Dモデリング、配信などの重たいクリエイティブ作業でも16GBのGDDR7メモリと高クロック動作によって余裕のあるパフォーマンスを発揮します。
また、冷却性と静音性を両立した設計は、長時間の高負荷にも安定して耐えられる安心感を提供してくれます。
大型のPCケースを使用しており、空冷性能やパーツの見た目にまでこだわる自作ユーザーにとっても、ARGBライティングを搭載したROGデザインは非常に魅力的に映るはずです。
価格的にはPRIMEやTUFシリーズよりも高めですが、それ以上の完成度と所有満足度が得られるモデルです。
「ただ動くだけでは物足りない」「性能・静音・デザインすべてに妥協したくない」という人にこそ、このASUS ROG RTX 5070 Tiはおすすめできる一台です。
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