2025年、NVIDIAの新世代GPU「GeForce RTX 5060 Ti」がついに登場しました。
従来モデルのRTX 4060 Tiと比べて、CUDAコア数・メモリ速度・帯域幅すべてが進化し、さらに次世代規格のGDDR7メモリやPCI Express 5.0にも対応。
ASUSから登場した「DUAL RTX5060TI-O16G」は、冷却性能と静音性を両立した高性能&扱いやすい1枚に仕上がっています。
WQHD〜4K解像度でも快適なゲーム体験を提供し、動画編集・生成AIなどのクリエイティブ用途にも強いことから、多くのユーザーに注目されています。
本記事では、ASUS RTX 5060 Tiの主な特徴、スペック、ゲーム性能、冷却設計、そして他モデルとの比較まで徹底レビュー。
「RTX 4060 Tiと迷っている」「本当に買う価値あるの?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
- ASUS RTX 5060 Ti 16GB GDDR7の基本スペックと特徴
- RTX 4060 / 4060 Ti / 3060との性能比較と選び方
- GDDR7やPCIe 5.0のメリットと実際のゲーミング性能
- 冷却性能・静音性・DLSSなど実用面での強み
- 購入をおすすめできるユーザー層や用途別の評価

今回の記事ではASUS RTX 5060 Tiの性能についてご紹介していくよ!
ASUS RTX 5060 Tiの主な特徴
ASUS DUAL RTX 5060 Ti 16GBは、NVIDIAの最新アーキテクチャ「Ada Lovelace」を採用し、GDDR7メモリやPCI Express 5.0対応といった次世代仕様をふんだんに取り入れたハイミドルGPUです。ここでは、その注目すべき特徴を詳しく解説します。
GDDR7メモリを16GB搭載|最新規格で帯域&処理速度が進化
このモデルの最大の魅力は、次世代メモリ規格「GDDR7」を16GBも搭載している点です。
GDDR7は、従来主流だったGDDR6やGDDR6Xに比べ、大幅に帯域幅(メモリ転送速度)が向上しており、RTX 5060 Tiでは最大28Gbpsのメモリスピードを実現しています。
この高速メモリにより、重量級の3Dゲームや高解像度テクスチャ、AIベースの画像処理、さらに8K対応の動画編集などにも柔軟に対応。
将来的なゲーミング環境やクリエイティブ用途にも安心して使えるスペックです。
PCI Express 5.0対応|次世代マザーボードとの親和性も抜群
RTX 5060 Tiは、最新のPCIe 5.0インターフェースに対応しています。
これにより、将来的に登場するハイエンドCPUやマザーボードと組み合わせることで、より高速なデータ転送と低レイテンシな処理が可能になります。
もちろん、PCIe 4.0環境でも問題なく動作しますが、今後のアップグレードや長期的なPC構成を見据えるなら、この点は非常に大きなメリットです。
RTX 4060などと比べても、この将来性の高さが5060 Tiを選ぶ理由になります。
ASUS独自の冷却技術|MaxContact+Axial-techファン搭載
冷却性能も非常に優秀です。ASUSのMaxContact設計は、GPUとヒートスプレッダの接触面をミクロレベルで滑らかに仕上げることで、熱の移動効率を最大化。これにより、従来製品と比べて最大2℃の温度低下が可能になります。
加えて、デュアル構成のAxial-techファンは、ブレード設計とデュアルボールベアリング採用により、高風量かつ高耐久を実現。
長時間のゲームプレイでもGPUを安定して冷却し、パフォーマンスの持続に貢献します。
セミファンレス設計で静音性にも優れる
RTX 5060 Tiは、GPU温度が50℃を下回るとファンが完全に停止するセミファンレス機能を搭載しています。
この機能により、軽い作業やアイドル時には静音性を極限まで高めることが可能です。
高負荷時でもファンノイズは比較的控えめで、静かな環境を重視したゲーミングや配信、作業にも適しています。
性能と静音性を両立できるのは、ASUS製品ならではの魅力です。
コンパクトな2.5スロット設計|省スペースで扱いやすい
カードサイズは229×120×50mmで、占有スロットは2.5スロットに抑えられています。
これにより、SFF(Small Form Factor)ケースやミニタワーケースなどのコンパクトPC環境でも取り付けやすく、エアフローを妨げにくい設計です。
また、補助電源も1本で済む設計が多く、初心者でも扱いやすいのがポイント。
高性能かつ省スペースを求めるユーザーには理想的な選択肢といえるでしょう。
4画面出力&DisplayPort 2.1対応|映像出力も充実
出力ポートは、HDMI 2.1b×1とDisplayPort 2.1b×3という最新仕様。
最大8K(7680×4320)出力まで対応しており、複数モニター環境や高精細ディスプレイとの組み合わせでも困ることはありません。
最新の映像規格に対応しているため、ゲームや作業だけでなく、動画制作や業務用のマルチディスプレイ構築にも対応できる高い汎用性を誇ります。
ASUS RTX 5060 Ti 16GB|スペック詳細

ASUS DUAL RTX 5060 Tiは、GDDR7メモリを16GB搭載し、PCI Express 5.0に対応した最新世代のミドルハイGPUです。
高解像度ゲームやクリエイティブ用途でも余裕のあるスペックを持ち、静音性・冷却性にも優れる設計となっています。
項目 | 内容・仕様 |
---|---|
GPUアーキテクチャ | NVIDIA Ada Lovelace |
グラフィックコア | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti |
CUDAコア数 | 4,608コア |
VRAM(ビデオメモリ) | 16GB GDDR7(次世代メモリ規格) |
メモリスピード | 28 Gbps(超高速) |
メモリバス幅 | 128-bit |
ブーストクロック | 最大 2,632 MHz(OCモード)/2,602 MHz(標準) |
バスインターフェース | PCI Express 5.0 x16(下位互換あり) |
出力端子 | HDMI 2.1b ×1、DisplayPort 2.1b ×3(最大4画面出力対応) |
最大解像度 | 7680×4320(8K対応) |
冷却構造 | Axial-techファン ×2、MaxContactヒートスプレッダ、フェーズチェンジサーマルパッド |
セミファンレス対応 | ◯(50℃以下でファン停止) |
占有スロット | 2.5スロット |
カードサイズ | 約229mm × 120mm × 50mm |
推奨電源容量 | おおよそ600W前後(公式未公表) |
補助電源端子 | 8-pin(製品バリエーションにより異なる可能性あり) |
DirectX/OpenGL | DirectX 12 Ultimate、OpenGL 4.6 対応 |
同時表示モニター数 | 最大4台 |
保証期間 | 1年間(国内正規代理店保証) |
RTX 5060 Tiは、RTX 4060 Tiと同等以上のCUDA数を持ちながらも、より高いメモリ速度(GDDR7・28Gbps)と容量(16GB)を実現しており、特に高解像度ゲーミングや動画編集、AI画像処理といったメモリ帯域が重要な用途に向いています。
また、PCIe 5.0対応やセミファンレス対応など、静音かつ将来性のある設計である点も注目ポイント。
ASUS独自の冷却設計によって、温度制御もしっかりと配慮されているため、長時間のゲームプレイでも安定した性能を維持できます。
ゲーム性能と特徴|WQHD〜4Kでも快適にプレイできる実力派GPU

ASUS RTX 5060 Tiは、RTX 4060 Tiと同等以上のパフォーマンスを備えつつ、新世代GDDR7メモリとCUDAコア数4,608基を組み合わせた強力なゲーミング性能を発揮します。
フルHD(1080p)はもちろん、WQHD(1440p)や一部4K解像度でも快適なゲームプレイが可能です。
AAAタイトルも高設定で快適プレイ
最新のAAAタイトルも、高画質設定+DLSSオンで60fps以上を安定して出せるシーンが多く、例えば次のようなタイトルで高いパフォーマンスを記録しています。
ゲームタイトル | 解像度 | グラフィック設定 | DLSSあり | 平均fps |
---|---|---|---|---|
Cyberpunk 2077(DLSS3対応) | 1440p | 高設定+RT中 | ON | 約75〜85fps |
Hogwarts Legacy | 1440p | 高設定 | ON | 約90fps |
Apex Legends | 1440p | 最高設定 | OFF | 約150fps以上 |
Elden Ring | 4K | 中〜高設定 | OFF | 約60fps前後 |
Call of Duty: MW3 | 1080p | ウルトラ設定 | ON | 約160fps |
※ベンチマークは実機構成やドライバ、冷却環境によって変動します。目安としてご覧ください。
GDDR7メモリがもたらす高速ロード&安定描画
従来のGDDR6(14〜19Gbps)よりも高速な28GbpsのGDDR7メモリを搭載している点は、ゲーマーにとって非常に大きなアドバンテージです。
- 高解像度テクスチャの読み込みが高速化
- ゲーム中のカクつき(スタッター)やボトルネックが軽減
- オープンワールドゲームでの移動時に描画遅延が起こりにくい
特に最新ゲームで使用される「高精細テクスチャパック」や「ストリーミングロード」機能において、帯域幅が広いメモリはフレームレートの安定性を大きく左右します。
DLSS 3.5 & RTX機能もバッチリ対応
NVIDIAの最新技術「DLSS 3.5(AIフレーム生成)」や「リアルタイムレイトレーシング」にも対応。高い描画負荷がかかるゲームでも、AIによる補間処理でフレームレートを向上させつつ、美しい光の表現を維持できます。
ASUS RTX 5060 Tiは、これらの機能を有効活用できる十分なスペックを持っており、ゲームの没入感を損なうことなく快適な描写を実現します。
長時間プレイでも安定動作
冷却設計にも優れた本製品は、GPU温度が高くなってもクロックの安定性が高く、サーマルスロットリングの発生が少ないのも特徴。
熱による性能低下を抑え、長時間のオンライン対戦や高負荷タイトルの連続プレイでも安定したフレームレートを維持できます。
冷却性能と静音性

ASUS RTX 5060 Tiは、高性能と静音性の両立を実現するために、ASUSならではの高度な冷却設計を多数採用しています。GPUの熱を効率的に処理し、長時間のゲームプレイや高負荷のクリエイティブ作業でも安定した動作を維持します。
GPUクーラーには、ASUS独自の「MaxContactテクノロジー」を採用。これは、ヒートスプレッダ(放熱板)とGPUダイとの接触面積を最大限に高める加工技術です。通常の製造工程よりも高精度に加工されており、熱を素早くヒートシンクに伝えることで冷却効率が向上します。
結果として、同クラス製品に比べて最大2℃程度の温度改善が報告されており、長時間のゲームプレイでもGPUクロックの安定化につながります。
冷却ファンには、ASUSが長年のノウハウを活かして開発した「Axial-techファン」を2基搭載しています。
これにより、高負荷時にも効率よくエアフローを確保しながら、ノイズは控えめという理想的な冷却ファンとなっています。
ASUS RTX 5060 Tiは、GPU温度が50℃を下回るとファンが自動で停止する「0dBモード(セミファンレス)」に対応しています。
Web閲覧や動画視聴などの軽作業中は、ファンが完全停止して静音環境を維持。
55℃を超えたタイミングでファンがスムーズに再始動し、ゲームプレイや重作業に切り替わっても急激な騒音上昇が起こりにくい設計です。
この機能により、日常使用でもストレスなくPCを使うことができ、静音性を重視するユーザーや配信者にも安心しておすすめできるモデルです。
実際の動作温度とノイズ例(目安)
状況 | 温度(目安) | ファン状態 | ノイズ感(体感) |
---|---|---|---|
アイドル時(動画視聴) | 35〜45℃ | 停止(完全無音) | 非常に静か |
ゲーム中(高負荷) | 65〜75℃ | 稼働中 | ファン音は控えめ |
フルロード(ベンチ) | 75〜80℃ | フル稼働 | 音は聞こえるが不快感なし |
※冷却環境(ケースのエアフローなど)により変動します。
冷却・静音のバランスが取れた安心設計
ASUS RTX 5060 Tiは、高性能GPUにありがちな「うるささ」や「高温によるクロック低下」の心配を軽減する設計が随所に施されています。
長時間のプレイでも冷却性能に余裕があり、アイドル時はほぼ無音という理想的なバランスを実現。
「パワフルだけど静かに動作するグラボが欲しい」という方には、このモデルは非常におすすめです。
RTX 5060 Tiは他と何が違う?|RTX 4060・4060 Ti・3060との比較と選び方

NVIDIAのGPUラインナップは多彩で、「RTX 4060」「4060 Ti」「3060」などの既存モデルと、今回の「RTX 5060 Ti」はどのように違うのか気になる人も多いはずです。
ここでは、スペック・性能・用途別のおすすめポイントをわかりやすく比較します。
項目 | RTX 3060 | RTX 4060 | RTX 4060 Ti | RTX 5060 Ti(本機) |
---|---|---|---|---|
世代 | Ampere | Ada Lovelace | Ada Lovelace | Ada Lovelace(新型) |
CUDAコア数 | 3,584 | 3,072 | 4,352 | 4,608 |
VRAM容量 | 12GB GDDR6 | 8GB GDDR6 | 8GB or 16GB GDDR6 | 16GB GDDR7 |
メモリ速度 | 15 Gbps | 17 Gbps | 18 Gbps | 28 Gbps |
メモリバス幅 | 192-bit | 128-bit | 128-bit | 128-bit |
PCIe規格 | PCIe 4.0 x16 | PCIe 4.0 x8 | PCIe 4.0 x8 | PCIe 5.0 x16 |
レイトレ対応 | ○ | ○ | ○ | ○ |
DLSS 3 対応 | × | ○(3.0) | ○(3.0) | ○(3.5)最新対応 |
消費電力(TDP) | 約170W | 約115W | 約160W | 約160W前後(予想) |
参考価格帯(2025年7月) | 約35,000円 | 約52,000円 | 約65,000円 | 約93,000円前後 |
こんな人におすすめ!
用途/ユーザー像 | おすすめGPU | 理由 |
---|---|---|
安くてある程度ゲームができればOK | RTX 3060 | コスパ重視。VRAM 12GBは中画質設定でまだ活躍。 |
フルHDでFPSを快適に遊びたい | RTX 4060 | 消費電力も抑えめで扱いやすい。DLSSで滑らかな動きも可能。 |
WQHDで重量級タイトルもプレイしたい | RTX 4060 Ti | CUDA数が多く、描画安定性に優れる。DLSS3との相性も良好。 |
高解像度・高画質で長く使いたい | RTX 5060 Ti(本製品) | GDDR7・16GB・DLSS3.5対応。4K軽量ゲームやクリエイティブ用途にも◎ |
RTX 5060 Tiは、既存の4060 Tiと比較してもCUDAコア数やメモリ性能、バス規格などあらゆる点で一歩先を行く設計です。
価格は上がりますが、その分の性能向上・将来性を十分に感じられる仕様です。
特に「WQHD〜4K環境を見据えている」「メモリ消費の激しいゲームや作業をしている」という方には、今後も長く安心して使えるGPUとしておすすめです。
まとめ|将来性も快適性も妥協したくないならASUS RTX 5060 Tiが有力候補!
ASUS RTX 5060 Tiは、単なる性能向上だけではなく、GDDR7メモリやPCIe 5.0対応といった次世代技術を取り入れた、非常に完成度の高いGPUです。
- フルHDやWQHDでのゲーミングはもちろん、4K解像度でもDLSSを活用すれば快適にプレイ可能
- 16GBの大容量メモリは、生成AIや動画編集といったクリエイティブ用途にも強く対応
- ASUS独自の冷却設計により、静音性と冷却性能を両立した安定運用が可能
- RTX 4060 Tiと比べても、長期運用において優位性が高く、買い替えサイクルを延ばせる1枚
価格はやや高めですが、これから数年使い倒せるGPUを探している方にとっては、間違いなく有力な選択肢です。
「RTX 4060 Tiでは少し物足りない」「どうせ買うなら後悔のないGPUを選びたい」という方には、このASUS RTX 5060 Tiを強くおすすめします。
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